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更新日：2021年12月3日
江戸表具の技術をお持ちで、すみだマイスターに認定されている前川治さんが、この度「卓越した技能者（現代の名工）」を受章され、墨田区長に受章の報告をいたしました。
前川さん、おめでとうございます！
卓越した技能者（現代の名工）について
卓越した技能者（現代の名工）とは、 厚生労働省において、各産業分野で卓越した技能を持ち、その道の第一人者といわれる技能者を「現代の名工」と称え、昭和42年度から表彰を行っています。卓越した技能者を表彰することで、広く一般に技能尊重気運を浸透させ、技能者の地位の向上及び技能水準の向上を目的としています。
令和3年度 卓越した技能者（現代の名工）を決定しました
（外部サイト）
前川治氏について
前川治氏
前川氏は表具の製作・修復に長年従事して培った知識・技能を有しており、歌舞伎の隈取りを写した紙と舞台衣装の布地を合わせた掛軸を多く手掛け、伝統の技能・文化の普及に貢献しています。
また、東京表具内装職業訓練校で講師を務め、職人を育成しているほか、区内外での実演・展示や、修学旅行生等への説明指導・体験学習を実施するなど、伝統工芸の普及・継承にも積極的に取り組んでいます。
前川氏は、区内産業へも貢献しています。
墨田を代表する付加価値の高い製品を創る技術を持つ職人「すみだマイスター」に認定されており、さらに墨田区が認定している「小さな博物館」のひとつ「江戸表具博物館」として、工房の一部に江戸表具師が使用する道具（鉋、鋸、物差等）や襖・掛け軸の制作工程を説明したパネルを展示し、一般に公開しています。前川氏自ら来館者に対する説明を行い、江戸表具や墨田区の産業、ものづくりの魅力を発信しています。
江戸表具博物館は要予約制となっております。詳細は上記リンク先をご覧ください。
※11月下旬から翌1月中旬は休館
すみだモダン認証商品について
表具に限定されない分野を開拓し、その認知度を高めるとともに活用の可能性を広げている前川氏。
表具製作の際に出る端裂（はぎれ）の布や紙を貼ってつくった新製品「趣向裂（しゅこうぎれ）カード入れ 蓋付き」は、「すみだ」らしい付加価値の高い商品や飲食店メニューを認証する「すみだモダン」に2014年度に認証されています。
お問い合わせ
このページは産業振興課が担当しています。
