特集展示・常設展示(令和7年度)

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更新日:2026年4月21日

令和7年度は、以下の特集展示・常設展示を開催しました。

特集展示 「よみがえる名所-押上 最教寺とその周辺-」

展示概要

 墨田区は、洪水被害や震災・戦災によって、由緒ある寺院が区外へ移転しました。かつて江戸時代の押上村に建立された日蓮宗寺院・天松山最教寺もそうした寺院のひとつです。縁起によれば、徳川秀忠の娘千姫の病気平癒の祈祷を行ったことから旧押上村(現在の業平3-5から8)に寺地を得て、17世紀中頃に上野池之端(台東区池之端1から4)から移転したと伝わります。
 江戸時代の地誌類によれば、最教寺は、七面信仰や弘安4年(1281)の蒙古襲来に関連した旗曼荼羅信仰によって知られた江戸の名所であったことがわかります。しかし、安政2年(1855)の安政江戸地震、大正12年(1923)に起こった関東大震災の被害によって大正14年に豊多摩郡杉並町大字高円寺(杉並区和田)へ移転し、昭和40年(1965)に環状七号線の敷設によって現在地の八王子市宮下町へ移転しています。
 文化財保護法施行75周年にあたる本年、特集・企画展示によって、かつての押上の名所最教寺の歴史と寺宝の数々を紹介しました。本特集展示では、地誌類や絵図などの文献資料や埋蔵文化財から、最教寺の歴史的変遷を確認し、その周辺の景観について紹介しました。

会期

令和7年5月17日(土曜日)から9月7日(日曜日)まで

学校連携展「すみだの昔のくらしと道具」

展示概要

 秋から冬にかけての恒例展示となった「学校連携展」も、今年度で3年目を迎えました。土地や交通、身のまわりの道具の変化などを通して地域の移り変わりについて学ぶ小学校3年生の郷土学習の中で、毎年様々な形で活用していただいています。
 本展では、これまでと同様に「着る」「食べる」「住む」という生活の基本となるテーマを軸に、羽釜、炭火アイロン、湯たんぽ、黒電話といった大正から昭和期の生活用具約60種類を展示。合わせて、「学ぶ」という視点から明治・大正時代の教科書や裁縫雛形を展示。また、夏休みに実施した東京都立墨田川高等学校との連携事業や学芸員資格の取得を目指す大学生の博物館実習など、地域に密着した幅広い取り組みの成果もパネルでご紹介しました。
 さらに、今年度は「昔の道具ラボ」と題した体験コーナーを初めて常設しました。同コーナーは、単にさわるだけではなく、じっくりと観察したり仕組みにふれたりすることで道具の魅力を「体感」するプログラムです。昨年度は小学校の団体見学時に炭火アイロン・銭枡を用いて実施しましたが、「昔の道具」の中でも人気の高い黒電話を新たに加えた3種類の道具が並び、通話体験は一般来館者の方々にも好評でした。
 学校の団体見学時には「すみだ郷土文化資料館ボランティアの会」の皆さんに解説や体験のサポートをお願いし、館内は子どもたちの元気な声と笑顔であふれました。

会期

令和7年9月20日(土曜日)から令和8年3月1日(日曜日)まで

特集展示「 墨堤の桜」

展示概要

 隅田堤の桜は、享保10年(1725)に木母寺境内と隣の御前栽畑に江戸城御庭の桜樹が移されたことが始まりで、徐々に南に延びていき、明治初期には旧水戸藩邸側の現枕橋に到達します。
 しかし、明治時代になると、変化が見られます。まず、江戸時代は隅田堤と呼ばれることが一般的でしたが、明治時代以降は墨堤と呼ばれることのほうが多くなってきました。また、著名な明治20年(1887)建碑の「墨堤植桜の碑」は、江戸幕府からの桜樹維持費が維新後なくなり、樹勢が衰えてきたことへの対応の結果、建てられたものでした。
 さらに大きな変化は、向島地域(墨田区の北部)を取り巻く環境の変化です。隅田川神社の神主矢掛弓雄は『隅田川叢誌』(明治25年)で次のように述べています。「明治時代の始めに情景豊かな隅田川八景を選んだ時から、大堤(墨堤)の内外の景観は少しずつ変わってしまった。鐘ヶ淵紡績工場が出来て、器械の音は昼夜絶え間なく、夜の雨の音が聞こえていたのが昔の夢のようだ。人家が出来て田も減ってしまい、水神の森付近に残るだけである。秋の落雁の声も聞こえなくなってしまった」と。向島の寺社仏閣と周辺に広がる田畑の借景は、近代化によって大きく変化しつつあったのです。
 今回の特集展示では、墨堤の桜の明治大正時代を、桜樹を守る人々と景観に着目しながら、館蔵の浮世絵・石版画・写真資料で紹介しました。

会期

令和8年2月28日(土曜日)から令和8年5月6日(水曜日)まで

常設展示

東京空襲体験画展

 東京空襲の体験者が自らの体験を描いた絵画の展示

  • 会期:令和7年度は通年展示(7月に展示替えを実施)

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