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更新日:2023年8月1日
人はペットと生活することで安らぎや癒しを得られ、ペットとの生活の中で命の大切さを学ぶきっかけが生まれます。また、ペットが家族の一員として迎えられ、家族の一員としての絆もはぐくまれます。
しかし、ペットの動物であっても、必要以上に接触をもつことによって動物から感染症がうつる可能性もあります。動物由来感染症に関する正しい知識と情報を得て、節度を持った動物との接触を保ちましょう。
動物由来感染症とは
「動物由来感染症」とは動物から人に感染する病気のことで、人と動物に共通する感染症とも言われています。原因になる病原体は、ウイルスや細菌のほか寄生虫など様々なものがあります。しかし、同じ病原体による感染でも、人も動物も発症するもの、動物では無症状でも人では発症するもの、など症状も様々になっています。
世界では、これまで知られていなかった新しい感染症が見つかることがありますが、その多くが動物由来感染症で、感染力が強かったり重篤な症状になったりするものも少なくありません。日本で確認されている動物由来感染症は世界の中でも例外的に少なく、数10種類程度といわれていますが、世界保健機構(WHO)が確認しているだけでも、世界では200種類以上と非常に多くの動物由来感染症が存在します。海外旅行などの際には動物との接触には注意しましょう。
感染しないために
動物由来感染症に感染しないためには、野生動物はもちろんのことペットとの接触についても注意が必要です。
日常生活で注意すること
- 症状がなくても、動物の口内には細菌やウイルスがいることがあります。口移しでのエサやりやスプーン等の共用はやめましょう。
- 動物では、特に症状がなくても人に症状が出る細菌やウイルスを持っていることがあります。動物に触れた後は流水で手を洗いましょう。
- 飼育している動物の身体は、ブラッシング等を定期的に行うなど、清浄を保ちましょう。
- ケージ等は定期的に清掃するほか、敷物などもこまめに洗い、飼育環境を清潔に保ちましょう。
- ペット用トイレもこまめな糞尿の処理に心がけ、常に清潔に保ちましょう。
- ペットの健康状態に注意し、定期的な健診を受けさせて病気の早期発見ができるようにしましょう。
- ペットにエサを与えるときは、加熱調理したものか市販のペットフードとし、生肉は与えてはいけません。
- 野生動物はどのような病原体を持っているか分からないので、家庭での野生動物の飼育は避けましょう。
海外旅行で注意すること
海外旅行などで、立ち寄った街で可愛い犬を見かけたり、間近で野生動物を見かけたりしたとき、つい近づいたり触ったりしがちです。海外では日本国内で発生していない感染症のリスクが高まります。海外旅行では、野生動物だけでなく、街中にいる動物にも距離を保って接することが大切です。また、旅行先の感染症の情報等を事前に収集し、予防方法等について知識をつけておくことも必要です。
- 旅行先の街では身近な動物でも、必要以上に近づかないようにしましょう。
- 観光客用の動物であっても、むやみに触らないようにしましょう。
- 蚊やダニの多い地域では服装に注意して刺されないようにしましょう。また、状況に応じて虫よけ剤を使用しましょう。
関連リンク
東京都動物愛護相談センター「人と動物の共通感染症」(外部サイト)
厚生労働省「動物由来感染症を知っていますか?」(外部サイト)
国立感染症研究所感染症情報センター「人獣共通感染症」(外部サイト)
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このページは生活衛生課 ※令和6年11月5日にすみだ保健子育て総合センター(横川5-7-4)へ移転しましたが担当しています。