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更新日:2017年12月1日
人は動物と暮らすことで、精神的に安らぎを得られ、また、子供たちに命の大切さを学んでもらうこともできます。しかし、口移しでエサを与えるなどの過度の接触で、動物から感染症が移ることがあります。人が感染する病気には、動物から感染するものも少なくありません。鳥インフルエンザやウエストナイル熱も、この共通感染症のひとつで、流行が心配されています。しかし、感染症に関する正しい知識と情報をもち、動物を衛生的に飼育し、節度を持って接すれば、必要以上に恐れる必要はありません。
人はどのようにして感染するのでしょうか?
- 動物にかまれたり引っかかれたりする。(狂犬病、パスツレラ症など)
- 動物から感染した虫が、病原体を人に移す。(日本脳炎、ウェストナイル熱など)
- 病気の動物から排泄された病原体を、埃とともに吸い込む。(オウム病など)
- 病気の動物から排泄された病原体が、水や食物を介して人に移る。(腸管出血性大腸菌感染症、クリプトスポリジウム症、エキノコックス症など)
- 動物の病変部分に接触して感染する。(疥癬など)
予防するにはどうしたらよいのでしょうか?
- 野生動物はペットとして飼育しない。また、野鳥がペットの鳥かごに近づかないようにさせるなど、ペットと野生動物とを接触させないようにする。(未知の病原体の侵入を防ぐ)
- ペットの健康状態に注意し、様子がおかしいときには早めに動物病院で受診させる。(病気の早期発見)
- シャンプーやブラッシングなどを定期的に行い、皮膚を清潔に保つ。(真菌性皮膚疾患やノミなどの外部寄生虫を予防できる)
- 動物を触れた後は手を洗う(経口感染や接触感染を防ぐ)
- ペットの排泄物は速やかに処分し、処理したあとは手を洗う。(環境の汚染を防止し、粉塵感染を予防する)
- 口移しでエサを与えないなど、接触を節度のあるものにする
- ペットのエサは、加熱調理されたものか、市販のペットフードにし、生肉を与えたり、小動物を捕食して食べることがないようにする。(ペットがエサを介して感染する細菌性疾患や寄生虫性疾患を予防する)
- 人も体力や抵抗力が落ちていると、様々な感染症を発病しやすくなります。定期的に健康診断を受け、健康管理に気をつけましょう。
関連リンク
東京都動物愛護相談センター「人と動物の共通感染症」(外部サイト)
厚生労働省「動物由来感染症を知っていますか?」(外部サイト)
国立感染症研究所感染症情報センター「人獣共通感染症」(外部サイト)
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