ページID:721637481
更新日:2025年3月28日
現在、海外における麻しんの流行が報告されており、特に、ベトナムをはじめとする諸外国を推定感染地域とする輸入事例の報告が増加しています。海外渡航される場合には、予防接種歴を確認し、定期接種を受けた記録がない場合は、あらかじめ予防接種を受けることを検討してください。
麻しんは感染力がきわめて強く、多くの人に感染します。麻しんを疑う症状(発熱、発疹、咳、鼻水、目の充血等)が現れた場合には、必ず事前に医療機関に連絡し、麻しんの疑いがあることを伝えてください。受診の際は公共交通機関の利用を控えて医療機関の指示に従って受診してください。
「麻しん(はしか)」は世界で流行している感染症です。【出国前】(PDF:518KB)
「麻しん(はしか)」は世界で流行している感染症です。【帰国後】(PDF:518KB)
「麻しん(はしか)」の感染事例が報告されています。(PDF:281KB)
麻しんとは
麻しんは麻しんウイルス( Paramyxovirus科 Morbillivirus属)によって引き起こされる感染症です。2015年3月27日にWHO西太平洋地域事務局により、日本は麻しんの排除状態にあることが認定されました。一方で、フィリピンなど海外ではまだ麻しんが流行している国が多く、流行地への渡航後に国内で発症する例が散発しています。唯一の有効な予防法はワクチンの接種によって麻疹に対する免疫を獲得することであり、2回のワクチン接種により、麻疹の発症のリスクを最小限に抑えることが期待できます。
感染経路・症状
空気感染(飛沫核感染)、飛沫感染、接触感染と様々な感染経路で感染します。感染力はきわめて強く、麻しんに対する免疫を持っていない人が、感染している人に接すると、ほぼ100%の人が感染します。
感染しても発症しない不顕性感染はなく、全て発症します。典型的には、約10から12日間の潜伏期間の後、38℃程度の発熱及びかぜ症状が2から4日続き、その後39℃以上の高熱とともに発しんが出現します。主な症状は、発熱・発しんの他、咳、鼻水、目の充血などです。
また、合併症として、肺炎、中耳炎、稀に、脳炎、失明等があり、肺炎や脳炎は、重症化すると死亡することもあります。
治療・予防接種について
発症すると特異的な治療法はなく対症療法が中心となりますが、中耳炎、肺炎など細菌性の合併症を起こした場合には抗菌薬の投与が必要となります。麻しんは空気感染するため、手洗いやマスクでは予防ができません。そのため、予防接種が最も有効な予防法となります。
定期予防接種
原則として「麻しん・風しん混合ワクチン」(MRワクチン)を2回接種します。対象となってから、初めの3か月の間に受けるようにしましょう。
対象年齢は以下のとおりです。
- 1期:1歳以上2歳未満
- 2期:5歳以上7歳未満で、小学校就学前の4月から3月31日までの1年間
任意接種
関連情報
墨田区では、MR(麻しん・風しん混合)の定期接種期間を過ぎた後でも、対象の方には、MR予防接種の費用を助成しています。麻しんは感染力が強く、かかると肺炎や脳炎を引き起こすこともあります。お済みでない方は、早めに接種をお願いします。
詳しくは子どものMR(麻しん風しん混合)の任意予防接種を公費負担していますをご覧ください。
PDF形式のファイルを開くには、Adobe Acrobat Readerが必要です。
お持ちでない方は、Adobe社から無償でダウンロードできます。
Adobe Acrobat Readerのダウンロードへ
お問い合わせ
このページは保健予防課 ※令和6年11月5日にすみだ保健子育て総合センター(横川5-7-4)へ移転しましたが担当しています。