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百日咳について

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更新日:2025年7月8日

百日咳の報告数が増加しています

都内の百日咳の報告数が増加しており、直近で過去4年よりも大きく上回っています。
2025年の東京都全体の報告数は、7月3日時点で既に2600件を超え、2024年1年間の報告数の5倍以上となっています。

外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。感染症ひとくち情報「百日咳に注意」(外部サイト)

百日咳とは

百日咳菌による感染症で、特有のけいれん性の激しい咳発作が特徴的な症状です。

潜伏期間(感染してから発症するまでの期間)は約7~10日で、感染可能期間 (周囲に感染させる可能性がある期間)は発症から2~3週間(激しい咳の時期)です。

乳児の場合、無呼吸等重篤になることがあり、生後6か月未満では死に至る危険の高い病気 です。生後6か月以下の乳児は特に注意が必要です。

大人では比較的軽い症状で長期に経過することが多く、感染していることに気づかずに感染源となっていることがあります。

主な症状

経過は3期に分けられ、全経過で約2~3カ月で回復するとされています。

1. カタル期(約2週間持続) :かぜ症状で始まり、次第に咳の回数が増えて程度も激しくなります。

2. 痙咳期(けいがいき)(カタル期の後に約2~3週間持続):短い咳が連続的に起こり、息を吸込む時に笛の音のような「ヒュー」という音がすることがあります。また乳児の場合、無呼吸や重症の呼吸不全をおこすことがあります。

3. 回復期(約2~3週間):激しい咳は徐々におさまりますが、時折、発作性の咳がみられます。

感染経路

患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれる細菌によって感染します(飛まつ感染)。

予防のポイント

 有効な予防法は予防接種です。
 予防接種法に基づく定期予防接種が生後2か月から行われています。生後2か月に達したら、早めに五種混合ワクチン(ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ、Hib)を接種しましょう。
 軽症でも菌の排出はあるため、予防接種をしていない新生児・乳児がいる場合は、特に感染に対する注意が必要です。咳エチケットや手洗いなど基本的な感染対策を心がけましょう。

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