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更新日:2025年11月13日
区は、虐待(不適切保育)防止のため、子どもの人権意識啓発等による未然防止策と、通報相談窓口等による早期発見体制の構築を一体的に進めることで、子ども・保護者・保育者の誰もが安心できる安全な保育環境づくりを推進しています。
また、令和7年10月から児童福祉法の改正により、保育所等の職員による虐待の通報が義務化されたことを踏まえ、さらなる取組の強化を図ってまいります。
1.令和7年度の重点的な取組について
(1)組織体制の強化
令和7年度から、子ども・子育て支援部内に「指導検査課」を新設しました。保育施設の指導検査体制および虐待(不適切保育)への対応について、より強化された組織で子どもの安全・安心を確保しています。
(2)「不適切保育通報相談窓口」の設置
令和7年4月から、保育所等における虐待(不適切保育)についての専用相談窓口を設置しました。
また、令和7年10月には、子どもの権利擁護に知見のある専門家が電話やLINE等により通報やご相談を24時間受付可能な窓口を開設し、さらなる体制の強化を図りました。
(3)区内全保育施設等に対する一斉定期点検調査の実施
区内全保育施設等を対象としたアンケートを実施し、各保育施設等が自園の不適切保育につながりかねない設備・運営上の課題等を定期観測し、振り返りを行うことでさらなる検証、改善につなげていくことを促しています。また、アンケート等により選定された施設について、実地による調査及び専門家による改善に向けた助言を行っています。
(4)保育士等を対象とした不適切保育未然防止のためのeラーニング研修実施
区内の保育施設等に勤務する職員全員を対象とした不適切保育の未然防止のためのeラーニング研修を実施しています。
研修は、不適切保育の定義、未然防止策、職層に応じた心得、事例考察等を学び、子どもの人権や不適切保育に関して一人ひとりの気づきを促し、組織全体の意識向上及び保育の質向上につながることを目指します。
(5)午睡時の保育体制強化にかかる補助事業の実施
児童の安全・安心を確保することを目的として、区内全保育施設等において、午睡時(午後1時~午後3時)における保育体制の強化のため保育士等を複数配置体制とするための補助事業を実施しています。
(6)墨田区再発防止検討委員会の開催
墨田区再発防止検討委員会を定期開催し、令和7年度の不適切保育の再発防止に関する取組み状況等を報告するとともに、今後についても、再発防止策のさらなる強化と、子どもたちの安全と健やかな成長につながる新たな取組について引き続き検討していきます。
令和7年度墨田区再発防止検討委員会議事要旨
墨田区再発防止検討委員会(第7回)議事要旨(PDF:329KB)
(7)子どもの人権意識啓発事業の実施
ワークショップの様子
子どもの人権を守ることが特別なことではなく、当たり前になる環境(虐待(不適切保育)のない環境)構築を大きな目的として、子ども・保護者・保育者などに向けた包括的性教育の普及啓発や研修等を以下のとおり行っています。
(1)保育園において子どもへの絵本読み聞かせと職員への包括的性教育を行う公開保育
(2)自分のからだ、こころについて親子で学ぶ区民向けワークショップ
(3)包括的性教育に係る区民向け講演会
2.不適切保育事件の経緯とこれまでの区の取組について
区では、令和6年1月及び令和6年10月に発生した一連の不適切保育事件について、決してあってはならないことであると受け止めております。
不適切保育事件の経緯と令和6年度までの区の取組については、以下のページでご確認いただけます。
担当
指導検査課 保育施設対策係
電話:03-5608-2830
電子メール:HOIKUTAISAKU@city.sumida.lg.jp
お問い合わせ
このページは指導検査課が担当しています。
