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更新日:2023年3月8日
ウミネコは、チドリ目カモメ科カモメ属に分類されるカモメの仲間で、日本各地の海岸で一年中見ることができます。
ウミネコは、全長44~48センチメートルで、翼を広げると120~128センチメートルほどになる大きな鳥類です。
黄色い目の周りにある赤いアイリングが最も特徴的であり、背中と翼の上部分は濃い灰色で、頭と胸腹部は白色、尾は白色で先端部には幅の広い黒帯があります。
太く頑丈な嘴は黄色く、先端が赤くてその内側が黒くなっています。
ウミネコは、「ミャーオミャーオ」と短く区切って鳴きます。ウミネコという日本名も、鳴き声がネコの鳴き声に似ていることからから名付けられました。
ウミネコのテリトリーとなっている場所に人が近づくと、「クワックワッ」や「クァーッ」などの声を上げて、威嚇、攻撃してくることがあります。
外見の特徴
ウミネコとユリカモメ
墨田区の状況
3月~8月下旬にかけて、ウミネコがビルの屋上に営巣・産卵・繁殖により大量の糞や、大きな鳴き声により、ビルやその近隣にお住まいの方への生活環境被害が出ています。
なぜ墨田区に来るの?
2016年頃より、墨田区の南部地域でウミネコ被害に関する相談が寄せられ始めました。なぜウミネコが市街地までやってくるのか原因は解明されていないため、被害を防止するための対策を講じることが重要となります。
被害を防止するための対策
ウミネコの被害防止対策として一番重要なことは、巣をつくらせないことです。
営巣防止対策として次のことをお願いします。
・定期的な屋上の点検
ウミネコは人の気配がある屋上には巣をつくりません。毎年、ゴールデンウィーク直前から繁殖行動が見られますので、3月上旬から8月上旬にかけて、週一回以上の定期的なビルの屋上点検をお願いします。また、屋上の貯水タンクやドレンなどの窪みに営巣した事例もあります。点検の際は、屋上部分のほか雨水が排出されるドレンなどの窪みのある場所・貯水タンクの上なども含めて点検するようにしてください。
・ウミネコが屋上に降りられない環境をつくる
テグスやネットを張ることで、ウミネコが屋上に降りることができなくなります。
貯水槽上部の営巣跡
貯水槽上部の幼鳥
営巣防止対策を行った事例
防鳥ネットによる対策
パラペット(建物の端の部分に立ち上げられた小壁)部分の防鳥対策
ウミネコに営巣されてしまったら
令和4年4月より、本来の営巣環境ではない人口構造物(ビルなど)上での繁殖により、生活環境被害が発生した場合に限り、捕獲許可を持った事業者が、ウミネコの雛・卵を捕獲することができるようになりました。
ウミネコに営巣され、卵や雛が生まれてしまった場合は、捕獲業者等にご相談をお願いします。しかし、卵や雛を捕獲後、営巣防止対策を講じなければ、再び、ウミネコに営巣され、被害が繰り返されてしまうため、必ず、営巣防止対策を行っていただきますようお願いいたします。
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