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更新日:2023年4月28日
登録日
令和4年6月23日
概要
木造薬師如来坐像は大徳院の本尊で、本堂中央に安置されています。
台座の銘記から、もとは延宝9年(1681)6月8日に修理を終えて再興され、叡福寺(えいふくじ、現大阪市南河内郡)薬師院道場に安置されていたことが分かりました。年代は不明ですが、その後、大徳院に伝来し現在に至ります。
本像の頭部・体幹部は平安時代後期風に彫った室町時代の制作(制作者不明)と考えられ、そのほかは江戸時代の制作(宮内法橋2代)と判明しました。
形状は、左手で薬壺を捧持し、右手は施無畏印(せむいいん)を結びます。一木造(いちぼくづくり)です。
木造日光菩薩立像と木造月光菩薩立像は、薬師如来像の脇侍として配されています。台座の銘記から、制作年代は不明ですが、再興されたもので、施主は摂津国住吉郡平野庄(現大阪府大阪市)の森井味兵衛尉盛尋であることが判明しました。
両像とも垂髻(すいけい)を結い、体躯を本尊寄りに傾け、外側の手で持物をとって立ちます。銘は確認できませんが、着衣表現などから、本尊再興時に修理を手がけた宮内法橋による作とみられます。
木造薬師如来坐像、木造日光菩薩立像及び木造月光菩薩立像は、台座銘から由緒が明らかで貴重な仏像です。
大徳院の木造薬師如来坐像は、江戸時代に現在の形になりました。頭部は室町時代の制作、体躯は江戸時代の制作と考えられます。
木造日光菩薩立像は、江戸時代に制作されたと考えられます。
木造月光菩薩立像は、木造日光菩薩立像とともに制作されたと考えられます。
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