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更新日:2023年6月2日
地域において、健康、環境、教育など様々な分野で抱える諸課題について解決策を持つ区内外のスタートアップ企業等と連携し、その企業が持つ製品やサービスを試作段階(プロトタイプ)から積極的に活用していくことで、地域課題の解決を図っていきます。
※令和5年度の公募は終了しました
主な事業内容
課題の抽出・実証テーマの設定
区政現場等へのヒアリングを通じ、区政等の課題や地域課題を抽出し、実証実験の対象となるテーマを設定します。
実証テーマと解決策のマッチング
設定した実証テーマに対して解決策を持つスタートアップ企業等を募集し、審査の上、実証テーマと解決策のマッチングを行い、実証実験に向けた準備を進めます(募集時期については、事業スケジュールを参照してください)。
地域内での実証実験・効果検証
スタートアップ企業等の製品やサービスなどを実験的に導入し、効果検証することで、課題の解決を促します。
令和5年度事業スケジュール(予定)
時期 | 内容 |
---|---|
5月 | 公募期間 |
6月 | 審査、採択企業決定 |
7~3月 | 実証設計、プロダクト・サービス導入/開発改良、実証実験、効果測定、最終報告 |
その他の取り組み
令和5年度事業の説明会・交流イベントを開催しました!
イベントの様子
開催日:令和5年4月26日(水)
開催場所:千葉大学西千葉キャンパス
千葉大学西千葉キャンパスにて起業に関心のある千葉大学生と区職員の交流イベントを開催しました。
イベントでは本事業の内容を紹介したほか、千葉大学IMOの特任教授や起業サークルの代表、法人を立ち上げる予定の学生の方にご登壇いただき、パネルディスカッション等を行いました。
説明会投影資料(PDF:3,263KB)
イベントの様子
開催日:令和5年5月9日(火)
開催場所:TOKYO UPGRADE SQUARE
(新宿区西新宿二丁目6番1号新宿住友ビル25階)
TOKYO UPGRADE SQUAREにて説明会イベントを開催しました。
本事業の公募に関する説明と質疑応答を行ったほか、令和4年度に地域福祉の充実/健康寿命の延伸テーマで実証実験に取り組んだ株式会社Moffの代表者様にご登壇頂き、実証の内容や墨田区との協働の魅力を語っていただきました。
説明会投影資料(PDF:800KB)(1)
説明会投影資料(PDF:1,191KB)(2)
令和4年度の実証実験について
令和4年度は、5分野5社(公募4社・非公募1社)で実証を行いました。
令和4年度の実証内容
No. | 課題テーマ | 実証テーマ | 事業者 | 実証パターン |
---|---|---|---|---|
1 | 地域経済・産業の振興 | デジタル化による区内中小企業の業務改革 | 株式会社セラピア | 1:導入 |
2 | 防犯対策の強化 | ヴァーチャル体験による高齢者の特殊詐欺被害防止 | 株式会社ABAL | 1:導入 |
3 | 地域福祉の充実/健康寿命の延伸 | 健康促進サービスの活用による高齢者の健康増進 | Moff株式会社 |
1:導入 |
4 | 脱炭素・循環型社会の実現 | 雨水の活用による資源の再利用の促進 | WOTA株式会社 | 2:開発・改良 |
5 | 教育環境の充実 | 探求コンテンツの活用による児童・生徒のSDGsの関心度向上の推進 | 株式会社うちゅう | 1:導入 |
パターン1:プロトタイプ導入パターン
パターン2:プロトタイプ開発・改良パターン
パターン1は、「スタートアップが有する既存のプロダクト・サービスの導入による実証事業」のことで、パターン2は、「スタートアップが区内ものづくり企業(製造・加工業)と連携し、既存のハードウェア・プロダクトの改良や、新たなハードウェア・プロダクトの開発を伴う実証事業」としています。
No.1 デジタル化による区内中小企業の業務改革:
株式会社セラピア(外部サイト)[墨田区向島2-21-10]
実証場所:
バキュームモールド工業株式会社(外部サイト)[墨田区墨田5-23-11]
実証時期:令和4年10月下旬~
区内ものづくり企業を実証フィールドとし、ノーコードツール(コードを書かずにシステムの構築ができるシステム)の導入と内製化に向けたコーチングを行うことで、デジタル人材育成を通じたDXの土台づくりを行っています。
管理職向け発表会の様子
バキュームモールド工業の本社内において毎週金曜日の午後、製造や営業といった各部門から選抜した従業員10名に対し、ノーコードツールを活用したアプリ制作の方法について講義を行っています。
令和4年12月23日(金)には、社内の管理職に向け、スケジュール管理アプリや機械のメンテナンス管理アプリなど、各々が作ったアプリの発表会を開催しました。今後は、各部門の従業員が実際に出来上がったアプリを試し、使用感をフィードバックすることでアプリの改善を図っていきます。
No.2 ヴァーチャル体験による高齢者の特殊詐欺被害防止:
株式会社ABAL(外部サイト)[目黒区東山1-17-16]
実証場所:出前講座、消費者講座
実証時期:令和5年2月下旬~
特殊詐欺を減らすことを目標にXR技術を使った被害回避トレーニングサービスを制作します。ヴァーチャル空間上で特殊詐欺の状況を没入感を持って体験してもらい、体験者の行動を詐欺回避スコアとして定量的に評価できる仕組みの構築を目指しています。
VRゴーグル
令和4年10月から区安全支援課と協業し、XRを活用した被害回避トレーニングサービスの構築作業を行っています。完成したトーレニングサービスは、令和5年2月27日(月)に開催する消費者講座において65歳以上の高齢者の方を対象とした体験会を実施し、VRゴーグルを活用した特殊詐欺被害防止講座の効果検証を行う予定です。
No.3 健康促進サービスの活用による高齢者の健康増進:
株式会社Moff(外部サイト)[港区三田1-3-40 天翔オフィス麻布十番101]
実証場所:
いきいきプラザ(外部サイト)[墨田区文花1-32-2]、オンライン
実証時期:令和4年12月15日(木)~
ウェアラブル端末やオンラインを活用し、「効果の見える化」を重視した高齢者向けの健康増進サービス(運動指導、栄養指導、コミュニケーション促進等)により、身体及び認知機能向上、QOLやデジタルデバイド解消等を目指します。
モニターを見ながら体操する様子
Moffバンドを装着した体力測定
いきいきプラザでは、令和4年12月から令和5年3月までの間、毎週木曜日9時30分からMoffトレーニングというストレッチや体操が組み込まれたプログラムを継続的に行い、高齢者の体力向上を図ります。初回は、センサー内臓のMoffバンドを装着しながらの体力測定を行い、2回目に認知症予防プログラム「コグニケア」による認知機能の測定を行いました。オンラインでも毎週木曜日と毎週日曜日にそれぞれプログラムを実施しています。
さらに、参加者同士はLINEのオープンチャット上でのやり取りを行っており、日常的なスマートフォン使用の促進によるデジタルデバイドの解消も図っていきます。
No.4 雨水の活用による資源の再利用の促進:
WOTA株式会社(外部サイト)[中央区日本橋馬喰町1-13-13]
実証場所:
情報経営イノベーション専門職大学(外部サイト)[墨田区文花1-18-13]
実証時期:令和5年1月中旬~
雨水を水源に、実居住空間に小規模分散型水循環システムを接続し、そのパフォーマンス、特に水再生循環技術の安定性を確認し、雨水の利用シーンの拡大に資する可能性を検証します。実証に当たっては、区内に設置するトレーラーハウスに同社社員が住み込み、同システムにより処理された水を使用する予定です。
水循環システム
トレーラーハウスは、令和5年1月中旬ころに情報経営イノベーション専門職大学(iU)の敷地内に設置される予定です。今回の実証に当たっては、株式会社浜野製作所(外部サイト)[墨田区八広4-39-7]から技術協力を受けています。今後は、市民団体等と雨水利用の促進などについて意見交換等を行う予定です。
No.5 探求コンテンツの活用による児童・生徒のSDGsの関心度向上の推進:
株式会社うちゅう(外部サイト)[墨田区業平1-8-3]
実証場所:
墨田区立吾嬬第二中学校(外部サイト)[墨田区八広4-4-4]、
墨田区立錦糸中学校(外部サイト)[墨田区石原4-33-14]、
墨田区立中川小学校(外部サイト)[墨田区文花5-49-4]
実証時期:令和4年10月3日(吾嬬二中)、10月6日(錦糸中)、令和5年2月16日(中川小・予定)
各学校で重点を置くテーマ(人権、デザイン思考、キャリア教育など)を題材に探究教育プログラムを実施し、生徒の関心度向上や行動変容を目指します。
吾嬬第二中学校での手話ワークショップ
隅田川のごみについて考える錦糸中学校の生徒たち
吾嬬第二中学校では、令和4年10月3日(月)に手話体験に関するワークショップを実施し、日常的に手話を扱うゲストと中学2年生の生徒たちがコミュニケーションをとりました。また、錦糸中学校では、令和4年10月6日(木)に隅田川のごみ問題について考えるワークショップを中学3年生に対して行い、各班でアイデアの検討を行いました。
令和5年2月には、中川小学校の小学6年生向けに宇宙と関連付けながら将来のキャリアについて学ぶワークショップを行う予定です。
問い合わせ
事業所管部署
産業観光部産業振興課産業振興担当
電話:03-5608-6186
メール:SANGYOU@city.sumida.lg.jp
事業プロモーター
デロイトトーマツコンサルティング合同会社(外部サイト)(「プロトタイプ実証実験支援事業」受託事業者)
メール:innovation-sumida@tohmatsu.co.jp
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このページは産業振興課が担当しています。