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更新日:2025年6月25日
【 開催レポート 】
6月21日(土)に開催した第11回公開講座では、区民の皆さんだけでなく、専門職の方々にもお越しいただきました。
講師の兪先生が所属するフロンティア医工学センターでは、医師と工学者が一緒に医工学を研究しているとおり、現在の医療現場において、医学と工学は密接に関わるものとして定着しています。
今日のお話では、介護には本人の自立の尊重が大切なことを学びました。
在宅介護に工学(ロボットなどの介護支援)を活用するには、カメラ機能の動作によるプライバシーの問題等も考慮する必要があります。
それだけではなく、本人の意思に沿った介護支援ができるようにすることも欠かせません。
一つに、排せつ支援の事例を挙げると、本人の意思にかかわらず、定時ごとに排せつを促す「定時誘導」というサポートがありますが、本人の排せつ意思にかかわらず、トイレに行くことで、介護サポートを行います。
排せつ支援に工学の力を取り入れると、便意・尿意をデータ数値化したうえで、排せつ誘導ができ、本人のトイレに行きたい意思を尊重しつつ、介護が支援できるということです。
ロボットや機器は、今、被介護者の意思を尊重しながら支援することが可能となりました。
日本は、世界でも高齢化率に関して、トップランナーであり、令和7年版高齢者白書では高齢化率は29.3%と高い水準であります。
高齢社会に直面し続ける日本にとって、とても先進的な講演内容となりました。
第11回 墨田区・千葉大学区民向け公開講座
独居や高齢世帯が住み慣れた地域で最期まで住み続ける社会を実現するためには、在宅リハビリテーション・ケアが不可欠です。
一方で、対象者の自律・自立を最大限に尊重した確実な支援の必要性や、在宅療法士・在宅介護の人材不足といった課題も存在しています。
本講演では、千葉大学フロンティア医工学センター長・兪文偉(ゆ ぶんい)教授を講師にむかえ、在宅リハビリテーション・ケアを支援する技術の機能性や安全性の仕様、倫理面の考慮事項を整理し、その現状、医・看・工連携によるアプローチとその分野の将来展望について、区民にわかりやすくお伝えします!
ご興味のある方は、ぜひご参加ください!
演題
在宅リハビリテーション・ケア支援の現状と構想
講師
兪文偉(ゆ ぶんい)教授 千葉大学フロンティア医工学センター長
日時
令和7年6月21日(土曜日) 10時から11時30分まで
場所
千葉大学墨田サテライトキャンパス
墨田区文花1丁目19番1号
対象者
どなたでも
定員
先着70名
申し込み方法
こちらの申込フォーム(外部サイト)(外部サイト)から、事前にお申込みください。
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