【終了しました】第14回墨田区・千葉大学区民向け公開講座「都市に巡るいのち:ネイチャーポジティブと循環がつなぐ未来の風景」

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更新日:2025年9月25日

 9月6日(土曜日)に開催した第12回公開講座では、約70名の区民の皆さんにお越しいただきました。
 都市の風景の中に自然がいかに調和し、植物の特徴に沿った持続可能な自然の循環(ネイチャーポジティブ)を構築していくかについて、墨田区内を含めた様々な実例や研究事例を通して講師の霜田先生にお話しいただき、その重要性について学びました。
 東京都では一定の規模以上の建築物を新築・増改築する際に屋上緑化に取り組むことが条例で義務化されています。一方、屋上は日射量が多く、風も強く、かなり特殊な環境であり、通常の植物を植えても枯れて荒れ地となってしまう例も少なくありません。
 そこで霜田先生の文花中学校の屋上緑化の研究では、屋上の日射量が多く、風が強い環境を「海岸」に類似した環境と捉え、海岸のような砂地に低草を植えた緑化に取り組んでいます。
 このような植物の特徴を活かした緑化が、持続可能な自然を実現する上で大切です。
 また、墨田区内は雨水が地面に浸透しづらい地域が多く、昔から洪水や内水氾濫に備えて“天水尊”などの設備で雨水を貯め、防災に取り組んできました。
 その貯めた雨水をプランターの水として利用した「雨水プランター」の普及など、今後は貯めた雨水を資源と捉え、都市緑化に活用していくことも重要となってきます。
 地球温暖化による自然災害が顕著化する現代、「ネイチャーポジティブ」の考え方は、豊かな都市風景を創造するだけでなく、世界的な問題の解決の糸口にもなるのではないかと感じました。

第14回 墨田区・千葉大学区民向け公開講座

 屋上緑化、雨どいプランター、樹林墓苑など、都市の中には小さな自然が息づくスポットがたくさんあります。千葉大学墨田サテライトキャンパスの屋上でも緑化に取り組んでいることはご存じでしたか?

 本講演では、千葉大学大学院園芸学研究院の霜田亮祐准教授を講師にむかえ、人間活動による自然の損失を食い止めて回復に導く「ネイチャーポジティブ」と「物質・水の循環」の視点から、命・水・モノの巡りがもたらす豊かな都市の風景と、未来のまちのあり方について、都市の多様な場所に広がる様々な実例を交えつつ、区民にわかりやすくお伝えします。

 ご興味のある方は、ぜひご参加ください!

演題

都市に巡るいのち:ネイチャーポジティブと循環がつなぐ未来の風景

講師

霜田亮祐 准教授 千葉大学大学院園芸学研究院

日時

令和7年9月6日(土曜日) 10時30分から11時40分まで

場所

千葉大学墨田サテライトキャンパス
墨田区文花1丁目19番1号

対象者

どなたでも

定員

先着50名

申込方法

外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。こちらの申込フォーム(外部サイト)から、事前にお申し込みください。

主催

墨田区、千葉大学

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