11月号

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更新日:2025年11月6日

11月号では、11月10日~21日に開かれるCOP30を前に、世界ではどのような環境会議・国際枠組みがあるのか、改めてご紹介いたします!地球規模の気候変動対策は、国・地域同士・そして私たちの暮らしがつながるテーマです。今回の記事では「世界・日本・墨田区」の三視点から見ていきます。

【世界の気候会議や枠組み】

●COP(国連気候変動枠組条約締約国会議)
毎年1回開かれている会議で、環境問題のことを幅広く議論します。190以上の国・機関が参加する、世界的にも最も注目される気候変動の会議です
今後の気候変動対策や各国(各地域)が果たす責任、世界全体が目指す目標などが決められます。
今年のCOP30はブラジルで開催予定です。
今年のCOPで注目されている議題として、アメリカがパリ協定(下で解説)から離脱するなど世界で気候変動に逆行する流れがある中で世界が団結できるか、また気候変動と経済の面や、森林保全などの議題が注目されています。
●UNFCCC(国連気候変動枠組条約)
地球温暖化を防ぐために、世界の国が協力することを決めた国際的な条約です。
COPは、このUNFCCCに基づいて開催されています。
日本も、温暖化に関するデータや状況を、定期的にUNFCCCの事務局に報告しています。
●パリ協定
2015年のCOP21で採択されました。「すべての国が“産業革命前からの気温上昇を2℃より十分低く、できれば1.5℃に抑える努力を継続する”」という目標を共有する枠組みです。
今年で採択から10年目なので、どの程度達成されているか、ということもCOP30で注目されます。
●京都議定書
1997年に京都開催の COP3で採択され2005年2月に発効した、「温室効果ガス排出を減らす義務を先進国に課す」条約です。
最初の測定期間(2008~2012年)では、日本は“1990年から6%排出量を減らす”目標を掲げ、目標を達成しました
その後はパリ協定が誕生し、より広い枠組みとなりました。
京都議定書をめぐって、2000年にはCOP6では細かいルールの意見がまとまらなかったり、2001年アメリカが京都議定書からの離脱を宣言したりと、過去に足並みがそろっていないことは起きていました

【墨田区の宣言】

墨田区は、2021年に「すみだゼロカーボンシティ2050宣言」を表明し、2050年までに二酸化炭素排出実質ゼロを目指すまちづくりに取り組んでいます。
(区民会議のHPでも紹介しています!)
2024年6月には、東京ガス株式会社と「カーボンニュートラルのまちづくりに向けた連携協定」を締結しています。
墨田区は、“(環境問題に対して)地域での実践”という役割を果たしています。

豆コラム:二酸化炭素濃度が過去最高

世界気象機関(WMO)は今年の10月に、「2024年の世界の温室効果ガスの濃度が観測史上最高を更新した」と発表しました。特に二酸化炭素の濃度の増加が大きいです。
技術の発展によって、昔よりも多くのエネルギーを使うようになった近年、我々や世界の人々の地球との向き合い方が年々変わってきています。

【すみだ環境共創区民会議 松村委員】

【出典】

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