―暮らしを学びへ―革新的な居住型教育施設の実態に迫る!レジデンシャル・カレッジ「SHIMOKITA COLLEGE」

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更新日:2026年3月10日

みなさんは「暮らしながら学ぶ」住まい方を想像したことがありますか?
近年、生活と学び・仕事を柔軟に結びつける新しい居住スタイルに注目が集まっています。
今回ご紹介するのは、東京・下北沢にあるSHIMOKITA COLLEGE(シモキタカレッジ)。
ここは単なるシェアハウスではなく、共に暮らす人たちの経験と知見を日常の中で交換し合いながら学び合う、革新的な居住型教育施設です。今回の取材では、事業責任者の原田遼太郎さんに、シモキタカレッジの魅力や背景についてお話を伺いました。

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シモキタカレッジとは?

シモキタカレッジは、2020年12月に東京・下北沢の「下北線路街」に開業した日本初のレジデンシャル・カレッジです。鉄道の地下化で生まれた広い跡地を「ただの商業施設にしない」という思いから、街に長く関わる人を育てる拠点としてつくられました。
ここには、高校生・大学生・社会人など、多様な背景を持つ人たちが集まります。年齢も学校も職業も違う人たちが、同じ屋根の下で暮らすことで、自然と価値観が混ざり合うように設計されています。

原田さんはこう話します。
「授業で得た知識をそのままにせず、帰宅後の何気ない会話の中で深めていく。そんな”生活と学びがつながる体験”をつくりたかったんです」
この“暮らすこと=学ぶこと”という考え方は、イギリスやアメリカの全寮制大学の思想を参考にしているそうです。

この施設の大きな特徴は、「暮らすこと=学ぶこと」 を一体化させている点。単なる共同住宅や学生寮ではなく、暮らしそのものが学びのフィールドとなるように空間設計やプログラムが練られています。

共同生活が生む学びと出会い

シモキタカレッジでは、日常の中で自然と交流が生まれるよう、ハード(設備)とソフト(仕組み)の両面から様々な工夫が凝らされています。

【ハード:交流を誘発する空間設計】

  • 必ず人と出会う動線

建物に足を踏み入れると、まず大きな食堂が現れます。自室に戻るまでに必ず誰かと顔を合わせる設計になっており、日常的な挨拶や会話が生まれやすくなっています。

  • 「待ち時間」を交流に

4階のランドリー前にはパブリックスペース(ラウンジ)が設置されています。これは、洗濯を待つ間のちょっとした時間に居住者同士が交流することを狙ったものです。

  • 多様な共用部

ラウンジや学習スペースなど、プロジェクトや学びが生まれるきっかけとなる場所が随所に配置されています。

原田さんはこれを「偶発的な交流を計画的にデザインする」と表現します。

【ソフト:コミュニティを育む仕組み】

  • 安心して関係を築くための「ハウス」制度

居住者は「ハウス」と呼ばれる7つの小グループに分かれています。
1つのハウスはだいたい15人程度。各ハウスには社会人居住者2名が「チューター」として、さらに学生から選出された「ハウスリーダー」がいます。チューターは生活面の相談に乗ったり、ハウスの雰囲気づくりを、ハウスリーダーは、同世代の視点からコミュニティをまとめる役割を担っています。

  • 自発的な仕掛け

100名を超える多様な居住者が属性を超えて繋がれるよう、Slackを活用した「コーヒーチャット」(通称「コヒチャ」)という制度があります。毎週月曜日にシステムがランダムにペアを作り、その週のうちにコーヒーを片手に短時間で雑談を楽しむというものです。あえて目的のない「雑談」をシステム化することで、通常の生活動線では重ならない高校生と社会人の対話などが日常的に生まれ、新しいアイデアの創出や自身のキャリアを再考するような深い学びの土壌となっています。

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