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株式会社M・クロード「国内製造で安心安全なジェルネイルの製造販売 OEMを中心に、異業種とのコラボにも期待を抱く」

ページID:403819272

更新日:2025年7月1日


取材日:2022年11月24日

ジェルネイルのOEM受託生産をメインに

株式会社M・クロードは、化粧品製造販売企業として2011年に起業しました。主としてジェルネイルを取り扱い、OEM製品の受託製造を主業務としています。OEM分野では、大手ネイルメーカー、ネイルサロン等から製造や研究開発を委託され、小ロットにもフットワーク良く対応できることが評価されてきました。
2018年には自社製品シリーズを発売。さらに他業種とのコラボレーションの機会も生まれるなど、新しい展望も開けてきました。

ジェルネイルの特色

ネイルには、マニキュアとジェルネイルがあり、マニキュアの場合、塗布した後そのままの状態で長い時間をかけて乾燥を待つのですが、ジェルネイルでは紫外線ライトを当てると10~30秒程度で硬化させることができるというのが最大の特徴です。お客さまにとっても時短でお洒落が楽しめるのは大きな利点。また、マニキュアよりも長持ちするというメリットもあります。マニキュアは自分で比較的容易に剥がすことができますが、ジェルネイルの場合は正確な方法を熟知していないと、爪を痛めてしまいがちというデメリットがあることもポイントの一つと言えるでしょう。そのため、ジェルネイルの場合、信頼できるネイリストに任せるか、自ら正しい知識を学ぶことが求められます。

安全安心な 化粧品素材で、純国産にこだわる

工業用顔料を使用したジェルネイルも多く出回っているのが現状ですが、M・クロードは何よりも安全性を重視し、化粧品素材(法定色素と化粧品基準の素材)にこだわり、国内工場のみで製造してきました。また、海外産の製品は品質が安定していないものも多いため、サンプル同等の製品を安定的に製造できる国内生産を貫いています。
さらに、容器についても国内製造にこだわっています。ジェルネイルは紫外線によって硬化してしまうため、何層にもわたって加工し、光を通さない造りとしています。また、同じ建物内にある充填室で商品を容器に充填することもできます。充填室には、紫外線を含まないイエローランプが備えられており、細かな面でも品質に配慮しています。
このように純国産、成分にも配慮したジェルネイルが、M・クロードの強みとなっています。さらに対面での綿密な打ち合わせにより、スピーディーにお客様の要望を叶えることができるものづくりが可能であることも国内製造のメリットとなっています。

自社ブランドの開発実現

ジェルネイルの品質に対する顧客の要望は極めて高いものがあり、クレームの主な原因は、ジェルネイルを剥がすまでの密着性の悪さや色落ち(退色)等です。そのため、製品の開発時において顧客に満足いただけるクオリティを実現することが重要です。試作を繰り返し、ネイルしたまま生活しても、塗った時と同じ状態を保った製品のみ、新開発製品としてリリースすることができます。
また、メーカーやネイリストからの要望に応じた新色の開発では、調合と試作、検証を何重にもわたって行い、納得の行く仕上がりを追求しています。
2018年に開発した自社ブランド「Nereis(ねれいす)」は、全120色をそろえ、プロネイリストでも初心者でも扱いやすいテクスチャーを実現しました。代表取締役の若林正子さんは「自社製品ができたことで、顧客とのヒアリングにおいてもこのラインナップをベースとして、OEMにおける新色の開発ができるようになりました」と語っています。

ジェルネイル製造、3つのポイント

テクスチャー

ジェルネイルの粘度は極めて重要。緩め、固めなどは要望次第で対応可能ですが、ほどよいテクスチャーにつくることが重要です。

トレンドを取り入れる

ネイルはファッションの流行と切っても切れないつながりがあるので、その動向には常に高い感度を持ち、要望に応じてトレンドカラーを積極的に取り入れます。

工場との綿密な交渉

理想通りの色や質感を実現できるよう、納得のいくまで打ち合わせやチェックを重ねていきます。

異業種とのコラボレーションで期待するジェルネイルの新たな未来

墨田区内に事業所を持つデザイン会社「有限会社セメントプロデュースデザイン」からの依頼を受け、石川県金沢市の箔関連の製造、販売を行う株式会社今井金箔とのコラボレーションが実現。金箔、銀箔、プラチナ箔の3種類を用いたジェルネイル「hakuiro(はくいろ)」を開発しました。箔をジェルに混ぜても、埋没することなく爪に輝かしく乗るように計算された箔の細かさは、試作を重ねた賜物であり、上品な仕上がりだと好評です。こうした異業種とのコラボレーションは、M・クロードにとって大きな転機となりました。 若林代表は「ネイル業界以外とのものづくりによって、新たな視野が開けてきました。今後もさまざまな異業種とのコラボレーションに挑戦していきたいですね」と意気込んでいます。 新規取引先開拓の手段として展示会への参加を続けてきましたが、近年はネイル関連だけではなく、ビューティーやギフト関連への展示会にも積極的に参加するようにしています。「ある程度成熟化が進んでいるネイル業界に限定せず、他分野からの新たな視点によって、ジェルの美しさ・技術を生かせる道が開けていくのではないか」と、若林代表は見込んでいます。 また、「少しずつ活用を始めていますが、SNSやセミナーによって自社製品の特徴、使用方法のPRにも力を注いでいきたい」と新たな展開につながる第一歩を踏み出しています。

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