ページID:991138339
更新日:2025年10月8日
名月や 池をめぐりて 夜もすがら
秋の夜長、名月を愛でる「月見の会」が、今年も都立向島百花園(東向島3-18-3)で開催されました。江戸の文人墨客により創設された同園では、古くからこの中秋の名月を鑑賞する風雅な催しが行われています。「月見の会」は、その趣を受け継ぐ行事として、10月5日(日曜日)から7日(火曜日)までの3日間、開園時間を21 時まで延長して実施されました。
夕刻には、園内で採れた食物をはじめとして団子などを用いて、豊作と無病息災を祈願するお供え式が執り行われました。三味線の演奏や箏の調べが秋風に乗って運ばれ、園内にある茶亭さはらでは言問団子や茶飯などの提供も。園内を灯す絵行灯が静かに輝く月を引き立て、その幻想的な瞬間に思わず目を奪われます。
また茶室では、園の景色と調和したお月見の設えのもと、向島百貨園茶会によるお点前の披露と、季節の和菓子とともに抹茶の提供が行われました。亭主の心づくしのもてなしと抹茶を立てる所作の美しさが、非日常感を演出し、その静謐な時間を皆思い思いに楽しんでいました。
同時期に開催された「萩まつり」(9/13~10/4)の萩のトンネルもまだまだ楽しむことができ、日頃見ている草木たちも昼間とはまた違った顔を見せてくれます。
四季折々に古き良き日本の顔をみせてくれる向島百花園を、ぜひのぞいてみてください。

月見の会の様子(10/6撮影)

お問い合わせ
このページは広報広聴担当が担当しています。
