区民生活応援事業費等を盛り込んだ補正予算などを可決【令和7年12月10日】

　令和7年度墨田区議会定例会11月議会は、11月26日(水曜日)から12月10日(水曜日)まで15日間にわたり開会されました。
　11月28日(金曜日)の本会議では、令和6年度各会計決算4件が認定された後、補正予算4件のほか、条例9件の区長提出議案が可決されました。
　最終日となった本日の本会議では、物価高騰を踏まえ、家計の負担を軽減するための生活支援策として、区内全世帯を対象に商品券等を配布するための、区民生活応援事業費などを計上した補正予算を含む34件の区長提出議案がいずれも可決されたほか、議員提出議案「固定資産税及び都市計画税の軽減措置の継続に関する意見書」ほか4件が全会一致で原案どおり可決されました。

　11月議会が閉会されるに当たり、一言ごあいさつをさせていただきます。
　初めに、一昨日、北海道・三陸沖で発生した地震災害では、多くの方が被災され、各地で大きな被害が生じています。被災されたすべての皆様に心からお見舞いを申し上げます。
　本区としても、区民の生命と財産を守るため、これまでの災害を教訓に、安全・安心なまちづくりを着実に進めていきます。
　今次議会は、11月26日から本日まで15日間にわたり開会され、条例案14件、予算案8件、契約7件、その他17件を当初提案させていただきました。うち、予算案4件、条例案9件の早期議決、また、令和6年度各会計決算のご認定をいただき、さらには本日、予算案1件を追加提案させていただきました。
　議員の皆様には、連日、熱心に、また慎重にご審議をいただき、いずれも適切なるご決定を賜り、誠にありがとうございました。
　本会議質問や各常任委員会の質疑の中で、皆様方からの様々な視点による貴重なご意見や課題解決へのご提言を真摯に受け止め、今後の区政運営にしっかりと活かし、反映させていきます。
　なお、旅館業法施行条例の一部を改正する条例及び、墨田区住宅宿泊事業の適正な運営に関する条例につきましては、付帯決議の趣旨を十分に踏まえ、速やかに対応していきます。
　さて、早いもので本年も残すところ22日となりました。
　この機会に1年を振り返り、私の思いと御礼を申し上げたいと思います。
　今年は、20年ぶりに「人がつながり　夢をカタチに　墨田区」というキャッチコピーを掲げた新たな基本構想を策定しました。10年先のまちの将来像を意識しながら、本区ならではの「人と人とのつながり」を基軸として、未来を見据えた様々な取組を進めてきました。
　3月には、とうきょうスカイツリー駅付近の連続立体交差事業により、長年の地元の悲願であった東武伊勢崎線第2号踏切の除却が完了しました。高架下活用の検討や、周辺まちづくりの推進など、引き続き、まちの魅力の向上に取り組んでいきます。
　4月には、こどもの大切な権利を守り、こどもの健やかな育ちを支えるため、「墨田区こども条例」を施行しました。新たに策定した「墨田区こども計画」に基づき、切れ目ない子育て支援の更なる充実を図っていきます。
　5月には、来年度に開催する総合的芸術祭の方向性を示した基本構想を策定しました。現在、プレイベントの実施などにも取り組んでいますが、本区の豊かな文化芸術資源を生かし、区民の誇りと愛着を育むとともに、地域力の一層の向上を図るため、開催に向け、万全の準備を進めていきます。
　8月には、終戦80年を迎えました。郷土文化資料館における企画展や、本区にゆかりのある様々な方からお寄せいただいた平和メッセージ展などを開催してきました。
　11月には、すみだ保健子育て総合センターが開設1周年を迎え、公募を通じて、愛称名が「すみほこ」と決まりました。区民に寄り添い、親しまれ、地域と繋がる施設として、区民の健康づくりの拠点となり、「健康長寿日本一のまち」の実現に取り組んでいきます。
　今月には、学校法人千葉工業大学と資源の相互活用、次世代育成等に関する連携協定を締結しました。区内における大学との連携協定は4校目となりますが、公民学連携による新しいイノベーションの創出、地域の活性化に向け、引き続き、大学のあるまちづくりを推進していきます。
以上、主なものを申し述べましたが、議会の皆様からの要望も含めた真摯な議論を経て、ご理解、ご協力をいただきながら1年間の区政を進めることができました。改めて皆様に感謝を申し上げたいと思います。
　区政には様々な課題がありますが、区議会の皆様、区民や事業者の皆様と共に、“すみだ”の未来につながる区政運営に、今後とも取り組んでいきます。
　さて、本日、追加で提案し、ご決定いただきました補正予算案では、全世帯を対象に、1世帯あたり約1万円分の商品券等を配布するための費用等を計上しました。長引く物価高騰により、区民生活や事業者を取り巻く厳しい状況が続く中、速やかに支援が行きわたるよう、取り組んでいきます。
　終わりに、皆様には、年末・年始に掛けてご多忙を極められると思いますが、ご健康には十分留意の上、区民の皆様ともども、夢と希望に満ちた新しい年を迎えられるよう心からご祈念を申し上げまして、今定例議会の閉会に当たってのごあいさつとさせていただきます。
　どうもありがとうございました。