ページID:694914674
更新日:2019年7月9日
取材日:2019年7月3日
担当者:経営支援課 吉田
株式会社チャレナジー(墨田区八広4-36-21)
代表取締役CEO・清水敦史さん
台風環境下でも安定的に発電可能な新しい風力発電機を開発し、エネルギーシフトにイノベーションをもたらそうとする企業が墨田区・八広にあります。
今回は、再生可能エネルギーの新分野開拓に果敢に挑戦する株式会社チャレナジーの代表取締役CEO・清水敦史さんにお話を伺いました。
Q.起業のきっかけは何ですか。
2018年8月に沖縄県石垣市に設置した10kW試験機
2011年3月11日に起きた東日本大震災と、それに伴う原発事故を目の当たりにし、再生可能エネルギーの必要性を痛感しました。
震災当時、大手電機メーカーでエンジニアとして勤務していましたが、原発事故に衝撃を受け、次世代に持続可能な社会をつないでいくことが自分の責務だと感じました。
はじめは、会社に所属しながら独学で風力発電の勉強を開始し、自力で試作も行いながら、2013年に特許を取得し、退職・独立。翌年の2014年10月に株式会社チャレナジーを立ち上げました。
Q.創業の地に墨田区を選んだのはなぜですか。
墨田区には来たこともありませんでしたし、墨田区が「ものづくりのまち」だということも知りませんでした。
独立後、まだ会社を立ち上げる前の2014年3月に、株式会社リバネス(外部サイト)が主催するビジネスプランコンテスト「テックプラングランプリ」に参加し、最優秀賞を受賞しました。このとき、審査委員を務めていたのが、墨田区・八広にある株式会社浜野製作所(外部サイト)の浜野社長でした。
浜野社長はちょうど、2014年4月にものづくりベンチャーの支援拠点「Garage Sumida(外部サイト)」のオープンを控えており、「うちでいっしょにやらないか」と誘われたことが、墨田区で創業することとなったきっかけです。
Garage Sumidaに設置されている機器(当時)
Q.創業から約5年、墨田区で過ごしてみてどう感じていますか。
ベンチャー企業にとって、何よりも大事なのは時間です。通勤の10分、20分も惜しいと思うことがあるくらい。なので、会社の近くに住みたいというベンチャーは多いと思います。その点、墨田区は下町の住みやすさがありますし、都心に比べて家賃などのコストが低く、バランスの良いまちだと思います。
また、成田・羽田へもアクセスしやすく、全国・海外を飛び回るベンチャー企業にとっては、大きなメリットです。
取材を終えて
今回の取材のなかで、清水さんから「今の会社があるのはご縁のおかげ」というお話がありました。
テックプラングランプリでの浜野社長との出会い。
この出会いをきっかけに、浜野製作所をはじめ、様々な支援企業の協力を得ながら、2020年の量産機の市場投入に向かっています。
浜野製作所では、「朝、手書きの部品スケッチを渡したら、夕方には試作品を作ってくれたこともあった」というくらい、スピーディかつ親身に対応してくれたそうです。
10年後も20年後も、こうした「ご縁」が次々に生まれるまちでありたいと、改めて感じました。
取材先情報
株式会社チャレナジー
〒131-0041 墨田区八広4-36-21
ホームページ:https://challenergy.com/(外部サイト)
株式会社チャレナジー(Garage Sumida内)のマーカーリスト
お問い合わせ
このページは経営支援課が担当しています。