ページID:431093489
更新日:2020年3月17日
取材日:2020年3月9日
担当者:経営支援課 木村
墨田長屋(墨田区八広2-47-14)
色々な良い出会いが生まれる小さなゲストハウス
下町の風情が色濃く残る、墨田区八広界隈。
ここに、築60年の二軒長屋の一軒を改装したゲストハウス「墨田長屋」があります。
この「墨田長屋」は、宿泊者8名の小さなゲストハウスです。
夕方になると暖かな明かりが灯り、どこかノスタルジックな雰囲気が漂います。
今回はゲストハウス「墨田長屋」代表の岩本友里さんにお話しをお伺いしました。
「墨田長屋」代表の岩本友里さん
暖かなオレンジ色の明かりが灯る「墨田長屋」
小さなゲストハウス「墨田長屋」の誕生
「“墨田長屋”を始めたのは、私自身が近所の『爬虫類館分館』というシェアカフェで1日店長をしたことがきっかけでした。」と、穏やかに岩本さんは「墨田長屋」誕生秘話をお話ししてくれました。
「もともとは会社勤めをしていました。東向島に住んでいましたが、京島のことはあまり知りませんでした。それが、『爬虫類館分館』というシェアカフェ(爬虫類と名前についていますが、爬虫類のいない普通のカフェです。)を友人から聞き、京島という場所を知りました。『爬虫類館分館』の立ち上げメンバーの一人は京島まちづくり協議会の役員をしています。そこで、私が料理を通して人をもてなすことが好きだったことと、私の主人が宿泊事業をやってみたいということから、メンバーに今の物件を紹介してもらい、この小さなゲストハウス『墨田長屋』は生まれました。」
木をふんだんに使ったリビングの様子
自分の家のようにくつろげる空間づくり
「天井の梁や柱など古いところを活かしながら、お客様が家のようにくつろげる空間を意識して作りました。」と、「墨田長屋」のこだわりを語ってくれる岩本さん。
「“墨田長屋”は築60年の古民家です。その良さを活かし、あまり飾りたててお洒落になりすぎず、自然体ですごせる空間づくりを意識しました。それと、なるべく地元のものを使いたいと考えて、アメニティは墨田区の株式会社松山油脂のものを、また、室内を照らす電気も墨田区のTOKYO油田(株式会社ユーズ)のものにしたりと、メイドインSUMIDAを積極的に取り入れています。
特にこだわったのは、ベッドです。ベッドは特注品で、素材は新幹線のシートと同じなんです。暖かくて程よい弾力があり、寝心地がとても良いとお客様から好評です。」
2階部屋のドミトリーベッド。新幹線と同じ素材!
茶室の様な畳の部屋。海外のお客様に好評!
「墨田長屋」のおもてなし
「ゲストハウスならではの不便さはあるけど、あまり干渉しすぎず、自分自身で楽しんでもらえるように心掛けています。」と語る岩本さん。
「おもてなしになっているかどうかはわかりませんが、コミュニケーションを大事にしています。忙しくてあまり会えないゲストには、手紙を残しておきます。でもそれも『今日はどうだった?』とか『何か困ったことはない?』とか何気ないメッセージです。これも少ない人数だからできることかな、と思います。先日、ロンドンから来たカップルのゲストが誕生日だったので、墨田長屋1階併設の「torinos」のお菓子をプレゼントしたら、翌朝、感謝の手紙が1階リビングのテーブルに残されていた時はとても嬉しかったですね。
その他にも印象的だったのが、フランスから写真を撮りに2週間滞在したゲストがいて、滞在中に近所のお店を色々と紹介したり長屋でお好み焼きパーティーをしたのですが、最後の夜に母親のレシピのクレープを焼いてくれました。彼とは今もやり取りが続いています。旅は色々な思い出があるけど、どんな人と出会ったかが最も記憶に残ると思うので、せっかく泊まってくれたゲストにもそんな思い出を持ち帰ってもらえたらと思っています。国も文化も違うけど、こちらが心を開けば向こうも心を開いて応えてくれてますね。そんな出会いを私だけでなく近所の知り合いとももっと共有できたらと思います。」
1階併設のかわいい焼き菓子店「torinos」
翌朝の感謝の手紙
いろいろな良い出会いの場
「“墨田長屋”をはじめてから、本当に色々なよき出会いがあり、この場だけではない、これからも続く関係の友人がたくさんできました。」と語る岩本さん。
「“墨田長屋”をはじめたことで、自分自身の価値観や人生観がどんどん変わってきていると感じます。海外のゲストにきちんと説明できるように、自分の国を知りたいと思ったり、自分が何に興味があるのか、自分がやりたいことは何かを考え、積極的に取り組むようになりました。色々な出会いによって、とてもインスピレーションを刺激されます。この「墨田長屋」での出会いを大切にし、今度は私が友人になったゲストに会いに行こうと考えています。」と笑顔で語ってくれた岩本さん。お忙しいところ貴重なお話をありがとうございました!
お客様同士の出会いの場としても
イベント情報
vintage pop-up shop(墨田区内クリエイターの展示販売)
令和2年6月6日(土曜日)・7日(日曜日)
場所:墨田長屋 2階
前回のvintage pop-up shopの様子(1)
前回のvintage pop-up shopの様子(2)
前回のvintage pop-up shopの様子(3)
前回のvintage pop-up shopの様子(4)
墨田長屋基本情報
墨田長屋
住所:〒131-0041 東京都墨田区八広2-47-14
電話番号:03-6875-0907
定休日:不定休
ホームページ:https://sumidanagaya.com(外部サイト)
墨田長屋(Sumida Nagaya)のマーカーリスト
お問い合わせ
このページは経営支援課が担当しています。