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更新日:2021年7月12日
取材日:2019年10月5日、6日
担当:産業振興課 中村
10月5(土曜日)、6日(日曜日)の2日間にわたり、『第44回すみだまつり・第49回こどもまつり』(外部サイト)が実施されました。
こどもからお年寄りの方まで世代を問わず楽しめるイベントが多く開催され、大盛況に終わりました。
今回はすみだ地域ブランド戦略の一つ、「すみだモダン」ブースの様子と、実演をしてくださいました「宇野刷毛ブラシ製作所」さんのお話しをご紹介いたします。
すみだモダンブース設置!
たくさんの方にご来場いただきました!
今年のブースは、
- 「すみだモダン2018」商品の展示
- 飲食商品のパネル展示
- 職人さんの実演コーナー(宇野刷毛ブラシ製作所さん)
また、アンケートに答えていただいた先着100名様に、景品が当たるくじも実施!
景品はすみだモダン認証商品です。
おかげさまであっという間にくじは終了。ご協力いただいた皆様、ありがとうございました!
結果は後日、すみだ地域ブランド戦略ホームページ(外部サイト)に掲載いたします。
飲食商品パネルコーナー
おいしそうなものがずらーっと並ぶと、目を引きますね。
みなさま気になる商品のパネルを撮影していました。
こんな美味しそうなものあるんだ!これ、美味しいのよね~、といろんな声が聞こえました。
気になるメニューがあった方は、ぜひ「飲食店メニュー部門 認証メニュー一覧」(外部サイト)から探してみてください!
すみだモダン2018認証商品 展示コーナー
今年も素敵な商品がそろいました。
中でも、一番「これは何ですか?」と聞かれた商品がこちら。
こちらは鯛型のせっけん、『ウエルカムソープ』(外部サイト)(玉の肌石鹸株式会社)。
せっけんなの?!とみなさま驚かれていました。
手は触れられなかったのですが、近くで香りを楽しむのはOK。
赤は柘榴(ざくろ)、黒は黒糖、白は百合の香りがします。
自然で上品な香りがブースに広がっていました。
一番「これ面白いわね~」と言われた商品がこちら!
こちらは 『BIGマルチジッパーストラップ』(外部サイト)(株式会社アクセサリーマルタカ)。
有名なファスナーの会社YKKグループと共に製作した、ファスナーのストラップです。
人と被らないちょっとした贈り物をお探しでしたら、こちらがおすすめです。
プレゼントに良い!との声が多かったです。
実演コーナー:宇野刷毛ブラシ製作所さん
こちらは墨田区の職人の技が間近で見られる実演コーナー。
宇野さんは今回で、すみだまつり5回目の実演です!
毎年、ご協力いただき、本当にありがとうございます。
実演のお忙しい合間に、少しだけお話を伺わせていただきました。
株式会社宇野刷毛ブラシ製作所について
1917年(大正6年)、墨田区で創業。刷毛づくりから始まり、現在ではブラシもてがけるようになったそうです。代表の宇野千榮子さんと、三代目の宇野三千代さんが一つずつ手で植毛し、ブラシを製作しています。
この職人技がつまったブラシは、海外からも高く評価されています。特に、フランスでは大人気!
なんとすみだまつりの次の日からは台湾へ旅立ち、商談会にも参加されました。
すみだモダンには今まで4つの商品が認証されています。
三代目の宇野三千代さんです。
工程を伺いました。
≪ブラシ制作の工程≫
木を選定し木台を作る→木台に穴をあける→植毛していく
穴にワイヤーを通し、輪っかを作り、天然毛の束を差し込み、引っ張る、
この一連の動作を繰り返し、ひと束、ひと束丁寧に手で植毛していきます。
ひと束の毛量は自分の手の感覚で量っているそうです。
均一に植えられたブラシは美しく、天然毛の手ざわりがとても気持ち良いです。
―――手植えのブラシの魅力を教えてください。
「手で植えたブラシは末永く使っていただけます。丈夫で長持ちするので、使う方に愛着をもっていただけると思います。」
―――製作する上でのこだわりは何ですか?
「まずは使う用途や完成形を思い浮かべて、製作に取り組んでいます。
例えば、ボディブラシなら肌に当たる感覚、洋服ブラシならホコリを落とすのに必要な密度を考えます。
木にあける穴の大きさや、毛のコシ、長さなど調整するなどして、“使う人のため”のものづくりを心がけています。」
―――他の手植えブラシとの違いは何ですか?
「“伝統工芸のPR”も兼ねた商品づくりを目指しています。
Animal Brush(外部サイト)や雅ブラシ(外部サイト)のように、お客様にブラシを身近に感じていただけるような商品を展開することで、工芸品としての手植えブラシを知っていただけるよう努めています。
それもあって、すみだモダンに応募したり、様々な方法でPR活動を行ったりしています。」
―――墨田区で働いていて、よかったことはありますか?
「すみだモダンのような取り組みがあるのは良い点だと思います。今後も続けてほしいですね。」
「昨日のラグビー見ました?」「見たけど、ルールが難しかったね~」
こんな世間話しをしたのは、代表を務める宇野千榮子さん。
優しく穏やかなお人柄ですが、その手元はテキパキとかなりのスピード。
この早さと丁寧さは、永年で培われた技術なのだと感じました。
―――ブラシを製作するうえで、こだわっていることは何ですか?
「使っている毛は動物の天然毛です。天然毛はお肌に優しいんです。」
―――実際にご自分で製作したブラシを生活で使うことはありますか?
「もちろんです!
一回自分で使わないと、販売しません。商品の説明ができないので…。なので家はブラシでいっぱいです。」
―――実際に使ってみて、おすすめの商品はなんですか?
「特にボディブラシが使いやすいです。柄が長いので背中まで洗うことができます。」
使う動物の毛にはいろんな種類があるそう。
中にはイノシシの毛も!
剛毛なその毛は、主にヘアブラシ(頭髪用)の製作に使用されます。
髪を梳かすだけでなく、地肌の血行を良くする効果もあるそうです。
宇野三千代さん・千榮子さん、お忙しい中、実演と貴重なお話しをありがとうございました。
↑靴ブラシ いろんな種類の天然毛が使われています
↑左上は山羊毛の洗顔ブラシ。毛穴よごれもスッキリ!
↑ブラシの材料。右は馬のしっぽ!
さらに詳しい情報を知りたい方は下記ホームページをご覧ください。
来年の「すみだまつり・こどもまつり」もお楽しみに!
企業情報
〈株式会社 宇野刷毛ブラシ製作所〉
精密ブラシなど特殊な製品が製作できることで知られる。特殊な化学繊維から伝統的な本物の良さを伝える天然毛まで、お客様の用途に応じて製作している。フェイスブラシなどの生活用品はひと束ずつ手植え仕上げ。オーダーメイドも可能。
事業内容:刷毛・ブラシの製造販売墨田区優秀技能者表彰
代表者:宇野 千榮子
住所:東京都墨田区向島3-1-5
電話:03-3622-9078
押上工場:東京都墨田区押上2-5-3
お問い合わせ
このページは産業振興課が担当しています。