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ショコラティエ川路 ~新しさと古さの融合~

ページID:187930459

更新日:2019年10月4日

 今回は、墨田区役所からほど近い吾妻橋にある「ショコラティエ川路」にお伺いし、代表取締役の川路さとみさんに取材しました。すみだの街並みに馴染む“和”な店内には、枠にとらわれないショコラとショコラティエの姿がありました。

ショコラティエを目指そうと思ったきっかけを教えてください。

 12歳の時からパティシエになろうと思っていました。その後、製菓学校を卒業し、東京ディズニーシーホテルミラコスタで勤務をしている際に、先輩に「ガサツなのでチョコレート作りは向いてない。」と言われて。それがきっかけです。負けず嫌いなので。じゃあ、「チョコレートを作ってやろう!」と決めました。


様々なショコラが並ぶ店内

フランスで修業され独立されたとのことですが、どのような経緯で独立したのか教えてください。

 ホテルミラコスタ勤務後に、フランスのサロン・デュ・ショコラ受賞店で2年間修業し、帰国後は、銀座・和光のチョコレートショップで2年程勤務をしました。実は、和光が日本で最初のチョコレートショップなんです。そのあとは、表参道のコンパーテスショコラティエで勤務をし、5年前(2014年)に独立をしました。
 独立後は、チョコレート教室を運営していました。場所は、駅から徒歩20分かかるような千葉の梨畑の真ん中で(笑)。その後、品川等に移転しましたが、2年前(2017年)に墨田区で路面店を構えるに至りました。

独立、起業と様々なハードルがあったかと思いますが、どのようなことがきっかけだったのですか。

  いつかは“和”をテーマにし、起業したいと考えていました。そのため、起業塾には通っていて。塾で出会った女性に「いつ起業するの?」と聞かれて。「いつかは出したいです。」と言っていました。実はその方はビルオーナーの娘さんで。彼女から「ビルを建直すのだけど、1階で店を出してみない?」とお誘いいただきました。
 路面店って、場所を探すのにも1~2年かかるし、若い人にはなかなか貸してもらえないんですよ。お誘いいただいたのはオープンの半年前でした。これはチャンスだなと思って。私自身、言われたことにノーと言えない性格なので、やってみますと言ってしまった以上やるしかないと腹をくくりました。
 起業するうえでは、家賃を払えるか、売上が上がらなかったらどうするか等、様々な不安がついて回ります。色々不安要素がある中で、気にしすぎると動けなくなることも感じていました。だからこそ、やるといったからにはやるしかないと。


"和"の内装

お店の立地に拘りはありましたか?

 もともと、絶対墨田区で構えたいと考えていたわけではありませんでした。ただ、“和”でやりたいと決めていたので、墨田、台東、鎌倉、地元の千葉で考えていました。
 墨田区には、スカイツリー、北斎、国技館があって、新しいものと古いものが一緒にあるということが、チョコレート作りに向いていると感じました。ここなら大丈夫だろうと。


ショーケースに並ぶショコラ

店舗の経営やチョコレート作りの他に、教室も運営されていると伺いましたが、何かビジネスに影響はありましたか?

 レッスンが終わってから講座がありますが、講座があるなしに関わらず、チョコを食べていかれる方が多いです。そういった意味で相乗効果になっているのかなと。
 また、講座を受けた方が自身のお店をオープンするケースもあります。その際は、私も経営者としてアドバイスをすることもあります。


繊細な細工

教室の卒業生は、自身で店を構えたりする方も多いとうかがいました。何かビジネスの心構えも教えているのでしょうか?

 心構えは全然教えてないです。フランスでオリジナルレシピの作成を学んだので、それを教えることはもちろんですが、やりたいことを否定しないというのが一番だと思っています。やってみて、こうやったらうまくいくとか、失敗してもこれだけしかリスクないよとか。背中を押すより、引っ張ることを意識しています。

川路さんの今後の展望を教えてください。

 一つ目は、生徒さんたちと一緒に作ったチョコレートでフランスのコンクール(サロン・デュ・ショコラ)で優勝したいです。
 二つ目は、生徒さんにのれん分けをしていきたいです。それは、ショコラティエ川路ではなく、生徒さんの名前である「ショコラティエ田中」でも良くて。日本各地で自分の店舗を持つことを支援していきたいです。
 最後に、スイーツフェスタを実施していきたいです。来年再来年には墨田で開催していきたいと思っています。
 また、観光協会から洋菓子スイーツ探検隊を作る話も聞いています。墨田区は和菓子もたくさんあるし、洋菓子だけでなく集めたら面白いと感じています。

最後に区民にメッセージを。

 かなり活気のある区だと感じています。そして、墨田区を選んでよかったと心から感じています。皆さんのお力になれることがあれば、是非協力をしたいと思います。今後ともよろしくお願いします。


店舗の前に立つ川路さん

 川路さん、取材にご協力いただきありがとうございました。
 今回取材させていただいた川路さんが企画する「アマチュアボンボンショコラコンクール」が12月1日(土曜日)に北斎美術館で開催されます。ご興味のある方は是非足を運んでみてはいかがでしょうか。

お問い合わせ

このページは観光課が担当しています。

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