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更新日:2022年11月22日
建設当時の姿を残す大変貴重な建造物として現役の小学校が評価されました
11 月18 日(金)に開催された文化審議会文化財分科会において、区立言問小学校の校舎及び講堂を登録するよう文部科学大臣に答申されました。今後、官報告示を経て、登録有形文化財(建造物)として登録される見込みです。
区立言問小学校は、昭和11 年に建設された校舎と講堂からなる現役の小学校で、花街として栄えた向島エリアに立地しています。当時、周辺地域は活況をみせた花街であり、教育の場として不適格という陳情もあったことから、廊下の窓を高い位置に設けたほか、校門や校庭の位置、校舎の配置なども工夫されています。
校舎は鉄筋コンクリート造の3階建てで、開放的で大きな窓が規則的に配置されるインターナショナルスタイルの建物です。また、校舎内の階段は上下のフロアが見通せる機能的な造りとなっています。講堂は鉄骨トラスで大空間が確保されており、震災復興の影響がみられる造りとなっています。
校舎は当時から真っ白に塗られており、その様子から「白亜の殿堂」とも呼ばれています。現役の小学校が文化財登録されるのは都内で2例目ですが、当時の東京市のエリアに存する建造物としては初めての登録となり、貴重な事例です。(国登録の渋谷区立広尾小学校(昭和7年)は当時の東京市範囲外であるため)
答申を受け、言問小学校の井上 義郎校長は、「大変光栄なことで、貴重な文化財の建造物で働くことができることを誇りに思います。近隣の皆さんもとても喜んでいただいています。児童たちにもこの貴重な建造物の成り立ちや、文化財としての価値をしっかりと知ってずっと受け継いでいってもらいたいです。」と話しました。
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