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墨田革漉工業株式会社 〜人望と技術の佐藤さん〜(2019年2月8日掲載)

更新日:2019年2月8日

取材日:2019年2月1日

担当者:経営支援課 竹内


墨田革漉工業(すみだかわすきこうぎょう)株式会社(墨田区八広4-43-4)

すみだは産業のまち。なかでも皮革産業は古くからの歴史をもつ伝統的な産業です。
今回は皮革加工業の墨田革漉工業株式会社を取材しました。同社も半世紀以上続く歴史ある企業のひとつです。
同社は、工場で使用している革の面積値を測定する機器「皮革面積計」の老朽化を受けて、昨年最新の「デジタル式皮革面積計」を導入しました。
積極的に設備投資を行う同社代表取締役 佐藤元治さんにお話を伺いました。


皮革面積計について説明する佐藤さん(中央)。動くベルト上に皮革を置いて流し、その影を計測することにより、面積値を測定する。手前のベルトの細かい穴は、佐藤さんが中心となり一つ一つ手作業で空けた。

当社の事業について佐藤さんは、「うちは皮革加工を行っています。天然物の革はそれぞれ大きさや厚みが違うから、そのままでは素材として使えないんだ。靴、カバン、衣料品等、それぞれに合った大きさや厚さに加工する。それをアイロンしたり柄をつけたりしてきれいに仕上げて、出荷してるんだよ。」と身振り手振りを交えて説明してくださいました。柄については、型押や箔貼り、各種プリント技術等による多様な色柄の加工ができ、素材とそれぞれの加工を組み合わせたお客様のオリジナル素材を作ることもできるそうです。また、毎年”革の本場”イタリアに出向き、世界最新のデザインや加工技術の導入を進めるほど、熱がこもっています。


美しく加工された革。本社の「ショールーム」に展示され、実際に触ることができる。


加工後のサンプル生地。取引先に配布し、素材を確認できるようにしている。

今回導入された機械については、「皮革面積計は前に使っていたものより精度が高くなって、天然物でそれぞれ大きさや厚さが違う革をきちんとそろえて出せるから、品質がよくなったよ。前の皮革面積計では正確な数値を測れなくて、測定値よりも実際の面積が小さいというような、モラルの低いものが出てしまう可能性があったけど、最新のデジタル式皮革面積計ではそれがないから安心だね。お客さんとの信頼関係を守り続けることが大事だからさ。」と目を輝かせる佐藤さん。単に業務効率が改善されただけではなく、お客様との関係性にも良い影響を与えているようです。

最後に佐藤さんの会社についてのお考えをお聞きすると、「昔この辺には革工場がいっぱいあったんだけど、ここ数十年間でほとんどなくなっちゃったよ。それに今回導入した皮革面積計のメーカーも、全国であと2社か3社しかないんじゃないかな。だから将来的には工場に必要な機械も買えなくなってしまう不安がある。それでも何とか今のようにお客さんに革を届け続けるために、私自身も機械の修理やリノベーションを勉強してるんだよ。機械に何か問題があったときに自分で解決できたらいいからね。」とやる気に満ちたお答えが返ってきました。
さらに「実は今工場にある機械の中にも、自分で手を加えたものがあるよ。この測定器のベルトに穴がいっぱいあるでしょ。これは革を置いたときに固定されるように吸着するためのものなんだけど、昨年の暮れに全部私が手作業でガッチャンガッチャン空けたんだよ。いろんな人に手伝ってもらいながらだけどね。」と教えてくださいました。見たところ5メートルほどあるベルトには無数の穴が等間隔で空けられており、まだ勉強中とは思えない佐藤さんの高い技術が伺えました。
また、年末にそのような大変な作業に協力してくれる方がたくさんいらっしゃることからも、佐藤さんの人望の厚さが感じられました。

取材を終えて

佐藤さんは「昔は近所にたくさんの革工場があったけど、今はほとんどなくなってしまって寂しいよ。」と仰っていましたが、取材時同社では10名以上の従業員の方々がいきいきと働かれており、活気ある雰囲気でした。今回の取材を通じて、皮革産業が縮小しているからこそ、商品のモラルを高め、お客様との信頼関係を維持・向上することが大切であるということを学びました。お忙しい中工場をご案内いただき、質問にも丁寧に答えてくださった佐藤さんのあたたかい人柄からも、信頼やモラルを大切にする墨田革漉工業株式会社の姿勢を感じることができました。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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