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株式会社FAB 〜知ってください!リボンドネーション〜(2019年11月29日掲載)

更新日:2019年11月29日

取材日:2019年11月14日

担当者:経営支援課 竹内

株式会社 FAB(ふぁぶ)(墨田区文花 3-4-8)

 「リボンドネーション」という活動をご存じですか?
 リボンドネーションとは、輪状に折った短い一片のリボンの形のマグネットやピンバッジ等のアイテムを活用した、社会貢献活動のひとつです。代表的なものには、大切な人の無事を祈るイエローリボンや、乳がん早期発見啓発を意味するピンクリボンがあり、ピンバッジやマグネット、ステッカー等を見かけたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 今回は、墨田区文花でリボンドネーション事業を営まれている株式会社 FAB 代表取締役社長の田上(たがみ)淳一郎(じゅんいちろう)さんにお話を伺いました。


リボンマグネットを持つ田上さん。江東区亀戸のショールームにて撮影。

 アメリカでは古くは南北戦争時代から、木に黄色いリボンを結ぶことで出兵した家族の無事を祈る風習があり、2003年イラク戦争をきっかけにマグネットアメリカ社がイエローリボンのマグネットを製作したことで、リボンマグネットは世界中に広まりました。田上さんは、以前働いていた会社でリボンドネーション事業を担当しており、2005年にアメリカのリボンマグネットの正規販売代理店となった後、2006年には国内モデルの販売開始に携わり、その事業を引き継ぐ形で2016年に独立しました。
 「日本は海外と比べると寄付文化があまり定着していません。『良いことは隠れてやる』という風潮があり、社会貢献活動を示すリボンアイテムに対する反応は最初は良くありませんでした。一方で、明確な目標があると多額の寄付が短期間で集まるという特徴もあります。社会貢献活動には多様な目標・目的と手段があり、リボンドネーションはそれぞれの活動を人々にわかりやすくに伝えるのにぴったりなんです。多様なリボンマグネットを制作することで、様々な社会的課題を知ってもらう機会、考えてもらう機会になれればと願っています。」と田上さんは話されます。
 


ショールームに飾られたたくさんのリボン。人気キャラクターや有名デザイナーとコラボレーションしたデザインも多数あります。

 実際に、東日本大震災の復興支援のリボンアイテムは、震災後1年間注文が途切れなかったそうです。また、ある大学の部活動では活動費を集めるためOB会に寄付を募っていましたが、思うように資金が集まりませんでした。しかし、オリジナルのリボンマグネットを販売し、その売上を活動費とするようにしたところ、予想を超える数が売れて十分な資金を集めることに成功しました。
 他にも成功例が多数あり、「CSR(企業の社会的責任)活動での活用も効果的です。自動車のオイル交換を行う企業では、通常のオイル交換にNPOへの寄付をつけ、車体に貼ることができるオリジナルのリボンマグネットがもらえる企画を行ったところ、売上が前月の4倍に上ったそうです。自動車のオイル交換自体はどこでやっても基本的には同じですから、他社との差別化を図れたと喜んでいただきましたよ。」と教えてくださいました。このようにリボンドネーションには、人々がアイテムを身につけることにより宣伝効果が生まれたり、企業のPRにつながって競争力が向上したりするというメリットもあります。また、リボンアイテムの販売が収益を生み出すことで、社会貢献活動を持続可能なものとします。

ショールームに設置されている自動販売機です。側面は塗装ではなく、大きな1枚のマグネットが貼られているため、通常のものに貼ったり剥がしたりして使うことができます。「たとえば職場に設置している自動販売機をこのように工夫することで、自社の活動を従業員に浸透させることができると思います。」と田上さんは話されます。

墨田区の事業のために製作されたリボンマグネットもあります。写真は受動喫煙防止啓発のリボンマグネットであり、母子手帳交付時等に配布されています。田上さんには「地元であるすみだのためになるリボンアイテムをもっとたくさん作りたい」という思いがあります。

 当社でリボンアイテムを製作する方法には、「流通モデル」と「オリジナルモデル」の2つがあります。「流通モデル」は、企画を当社が行い、売上の寄付先も予め決まっています。「オリジナルモデル」は名前のとおりオリジナルのデザインのものを1枚当たり1,000円で50枚から製作することができ(枚数が多くなるほど単価は安くなる)、社会貢献の仕組みを入れるという決まりを守れば、支援先や寄付内容も自ら決められます。完成後のリボンアイテムは販売・配布・商品への付属など、自由に設定いただけます。
 最近は一般の方からの問い合わせが増えており、学生や主婦の方々が自分たちの活動を広めたり、団体の一体感を醸成したりするために製作することもあるそうです。製作にあたって、デザインや寄付先について迷いや悩みがあれば、相談に乗り共に製品化を実現します。
 現在、新たに「みんなのリボン」という事業を構想中です。インターネットを活用し、「こんなリボンアイテムがあったらいいな」というリクエストや、街で見かけたリボンの写真を募集したり、デザインに協力してくれる方を探したりする予定です。より多くの人々にリボンドネーションについて知ってもらい、身近に感じてもらうための事業です。


2019年11月15日ひがしんビジネスフェアに出展し熱心に事業の説明をされる田上さん。

 最後に、今後の事業の展望について伺いました。「今後は様々なお店とのコラボレーションや、クラウドファンディングのリターン品としての製品も作りたいです。リボンドネーションは徐々に広まっているので、今後もたくさんの思いを実現できるように頑張ります。赤い羽根共同募金がありますよね。あれはもう、誰もが『赤い羽根=良いこと』と考えるほど定着していると思います。リボンドネーションもそのように、ブームではなく文化にするのが私の夢です。」

取材を終えて

  ショールームには数百種類ものカラフルなリボンが所狭しと飾られており、数の多さに驚きました。田上さんはそれを眺めながら、「リボンマグネットのひとつひとつに深いエピソードがあるので、何時間でもお話しできますよ。」と話され、思い入れの強さがとても印象に残りました。田上さんはリボンドネーション事業を展開するにあたって、様々な社会貢献団体に話を聞き、つながりを広げています。「何かに困っている人を応援したい」という思いがあれば、田上さんの所に行けば親身に相談に乗ってもらえて、自分なりの社会貢献を実現することができるのではないかと思いました。

 最後までお読みいただきありがとうございました。

事業者情報

株式会社FAB
住所:墨田区文花3-4-8
電話番号:03-6260-8242
ホームページ:外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。https://www.ribbonmagnet.jp/(外部サイト)

お問い合わせ

このページは経営支援課が担当しています。

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