新型コロナウイルス感染症に関する墨田区長からのメッセージ（令和3年1月29日付け）

• 新型コロナウイルス感染症に関する最新動向について
• 区内事業者やひとり親家庭への支援について

　みなさん、こんにちは。墨田区長の山本亨です。
　今回私からは、新型コロナウイルス感染症に関する最新動向、区内事業者やひとり親家庭への支援についてお知らせします。

　まずは、墨田区における地域の感染拡大を表す指標ですが、1月29日時点で、6項目いずれも改善しており、このうち、PCR陽性率、感染者数の増加比の2項目がステージ4の基準を下回りました。一方、病床の使用率は依然ひっ迫しており、予断を許しません。
　このような状況の中、区では2つの事業を開始しています。
　1月25日から、「地域完結型」の医療モデルがスタートしました。都内では、入院やホテル療養を待つ人が5,300人に上っています。区では、都立墨東病院の入院患者7名の一般病院への転院を推進しました。その効果もあり、10名程度であった自宅待機者が、昨日28日から、ゼロになりました。
　さらに、訪問看護師による自宅療養者の健康観察ですが、東京都訪問看護ステーション協会墨田支部のご協力により、高齢者や持病のある自宅療養者に対し、必要に応じて、パルスオキシメーターの貸出や、訪問看護師による健康観察を行っています。重症化を早期に探知して、24時間、入院の調整を行える体制も構築しています。
　コロナ禍における自殺者数ですが、昨年7月以降、全国的に増加し、1年間の自殺者数は2万919人で、11年ぶりに増加しました。一方、墨田区では36人で、前年より23％減少しました。男女別の自殺者数の動向については、全国では特に女性の自殺が増加する傾向がみられましたが、墨田区ではこのような傾向はみられません。引き続き、新型コロナこころの相談窓口や各種支援制度などを周知して、誰も自殺に追い込まれることのないまちを目指します。

　次に、新型コロナウイルスワクチン接種に向けた取組についてです。国の方針が決まっていない部分もありますが、現段階で検討している内容をお知らせします。
　スケジュールについては、2月下旬に医療従事者、4月上旬に65歳以上の高齢者を優先し、その後、基礎疾患のある方から順次、区民の皆さんに接種いただく予定です。
　接種会場ですが、区内の救急指定医療機関などで個別接種を実施するほか、旧隅田小学校、立花体育館、すみだリバーサイドホールギャラリー、みどりコミュニティセンターでの集団接種を考えています。さらに、ワクチン接種に関するコールセンターを、2月中に開設できるよう準備を進めています。今後、接種の方法など、内容が決まり次第、随時お知らせしていきます。
　緊急事態宣言を受け、区内事業者の多くの方が、大変厳しい状況にあることから、区では、事業者支援策を強化します。まず、令和2年3月から始めた、新型コロナウイルス感染症緊急対策資金について、申込条件を緩和するとともに、この資金を利用した事業者には、フォロー調査を行い、事業継続のための支援をしていきます。
　さらに、令和2年8月から10月まで実施した区内商店が新しい生活様式に対応するために行った補助事業の第2弾として、商店街連合会と連携した、感染予防にかかる消耗品を、申請に基づいて供給する新たな事業を始めます。これらの詳細については、区のホームページ（「墨田区商店新生活様式対応支援事業[物資供給型]」）をご覧ください。
　なお、2月1日から実施を予定していました、キャッシュレス決済サービス「PayPay」のポイント還元事業については、延期することになりました。大変残念ではございますが、経済効果が得られる時期を見極めて実施したいと思っています。
　感染拡大に伴い、仕事探しや養育費の確保等にお困りのひとり親家庭の方に対する支援も強化します。相談員が面接と支援プログラムの作成を行った上で、就業や養育費確保に向けたサポートを行い、皆さんの生活を支えていきます。区のホームページ（「ひとり親家庭就業・養育費等支援事業」）に申込先を掲載していますので、ご利用ください。

　緊急事態宣言の中、区民の皆さんには、感染拡大防止にご協力をいただいていますこと、心から感謝を申し上げます。今回お伝えした内容については、迅速に対応するため、1月25日に緊急議会を開会し、区議会で予算や事業の承認をいただきました。引き続き、区民の皆さんの命を守ること、そして、区民生活や経済活動をしっかりと支えられるよう、取り組んでいきますので、ご理解とご協力をよろしくお願いします。

新型コロナウイルス感染症に関する情報は、上記のページをご覧ください。

過去の墨田区長からのメッセージは、上記のページをご覧ください。