新型コロナウイルス感染症に関する墨田区長からのメッセージ（令和3年9月17日付け）

• 新型コロナウイルス感染症に関する最新動向
• ワクチン接種に関すること
• キャッシュレス決済促進・ポイント還元事業について

　みなさん、こんにちは。墨田区長の山本亨です。
　緊急事態宣言が、9月30日まで延長されています。
　今回私からは、新型コロナウイルス感染症に関する最新動向、ワクチン接種に関すること、キャッシュレス決済促進・ポイント還元事業についてお知らせします。

　はじめに、墨田区における新規陽性者数ですが、赤の折れ線で示すとおり、人口10万人あたり1週間の陽性者数は36人まで減少しました。8月23日をピークに急速に減少していますが、「ステージ3」の基準である1週間あたり25人以下までは、まだ達していません。引き続き、マスクの着用等の基本的な感染防止対策をお願いします。

　次に、抗体カクテル療法についてです。区では、7月27日から、「抗体カクテル療法」を開始し、独自に確保した専用病床を使って、区民がこの治療を受けやすい環境を整えました。本日9月17日までに96例実施し、全ての症例で経過が良好です。引き続き、積極的に活用していきます。

　次に、保健所の体制強化についてです。8月から墨田区保健所は、他部署からの兼務職員など各所から多くの応援を受け、現在、コロナに対応する職員は125名、うち保健師・看護師67人の体制で、第5波の間も、必要な積極的疫学調査や行政検査を全て行いました。自宅療養者の健康観察は、遅くとも診断の翌日には、全ての方に電話をかけ、パルスオキシメーターや生活支援物資の配達も行なっています。
　また、医師会の協力を得て「健康観察チーム」5チームが往診を行い、「自宅療養支援薬局」では、これまでに42人に治療薬を配達し、自宅療養者にも適切な医療を提供しました。

　次に、妊婦の方への医療提供体制についてです。現在、新型コロナに不安を抱える妊婦の方には、かかりつけの産科医療機関や、発熱外来のある診療検査医療機関でPCR検査を公費で受けることができます。万一、妊娠後期の方がコロナ陽性となった場合、墨田区では、全員が速やかに入院できています。
　第5波では、医療がひっ迫し、東京都の入院調整本部を通じて入院できない妊婦の方が都内で増加しました。区では、賛育会病院に「周産期病床」を独自に確保し、必要に応じて入院できる体制を構築しました。昨日までに賛育会病院に妊婦17人の入院を受けて入れていただいています。

　次に、ワクチンの対象となっていない12歳未満のお子さんが通う、学校や保育園での感染防止の徹底についてです。児童生徒、園児や保護者が安心して集団生活を送ることができるよう、新たな取組を始めます。
　まず、ワクチン接種ですが、区では職域接種の機会がなかった保育士等623人への接種を完了しています。
　検査については、学校等に、抗原簡易キットを配布し、教職員の体調に変化があったときに迅速に検査を受けられるようにします。

　また、感染者が確認された場合、保健所が幅広くPCR検査を行います。
　そして、学校や保育園に対し、専門家が訪問して、感染対策を直接指導する「学校感染防止対策チーム」を発足させました。教育委員会や学校医とも連携し、感染対策と学びを両立させる方策について寄り添い型の、サポートを行っていきます。

　次にワクチン接種状況についてお知らせします。
　9月11日時点で、12歳以上の区民全接種対象者253,024人のうち、1回目を終えた方は、191,042人（75.5％）、2回目を終えた方は、166,288人（65.7％）となっています。

　9月末時点で2回目接種率は80％を超え、国の目標としている接種率に達する見込みのため、9月末で集団接種を終了します。この間、墨田区医師会等のご協力により、延べ、医師約2,100人、看護師約3,200人に集団接種会場で従事いただきました。皆さまのご協力に心から感謝申し上げます。

　10月以降も、これまで個別接種を実施していた区内の医療機関で、ファイザー製ワクチンの接種を引き続き行っていきます。このうち、同愛記念病院では、武田／モデルナ製ワクチンの接種日も設けられるように準備を進めているところです。接種を終えていない区民の皆さまは、どうぞ安心して、ご予約ください。
　なお、ワクチン接種の予約は、コールセンターまたはインターネットからお願いします。

　詳しくは、「ワクチン接種特集号」を9月24日から全戸配布しますので、ご自宅に届き次第ご確認をお願いします。

　区では、新型コロナワクチンの発病防止の効果について検討しました。
　12歳以上の区民を、ワクチン接種1回以下の「未完了群」と、2回接種済みの「接種完了群」の2群に分けて6月から8月までの期間に発病したかどうかについて、分析しました。
　ワクチン接種が2回完了した群では、1回以下の群と比較して、発病率が95.4％減少していました。ワクチンによる高い発病防止効果が認められています。同時に、ワクチンによる重症化防止効果についても分析を進めていますが、こちらもワクチン接種が進むことにより、高齢者の致死率が減少するとの中間結果が出ています。引き続き分析を進めていきます。

　次に、キャッシュレス決済促進・ポイント還元事業についてお知らせします。
　区では、新しい生活様式の一つであるキャッシュレス決済を導入している区内商店の支援と、区内の消費喚起を図るため、墨田区商店街連合会と連携した「PayPay」によるポイント還元事業を、9月30日までの期間、実施しています。
　このキャンペーンでは、対象店舗でPayPayを利用すると、決済額の最大30％が後日ポイントで還元されます。ご利用の際は、基本的な感染対策をした上でご活用ください。

　私は、これまで、すみだの「地域力」を信じて、感染対策に取り組んできました。現在、区民の皆さんと一緒に、協力しながら進めている、変異ウイルスへの感染拡大防止の取組も成果を上げています。
　今後は、ワクチンが接種できない子ども達を守ることが、とても重要です。引き続き、区民の皆さんとの信頼関係を築き上げながら、すみだらしい、新しい日常の実現に向けて全力で取り組んでいきますので、ご理解・ご協力をお願いします。

新型コロナウイルス感染症に関する情報は、上記のページをご覧ください。

過去の墨田区長からのメッセージは、上記のページをご覧ください。