新型コロナウイルス感染症に関する墨田区長からのメッセージ（令和3年4月23日付け）

• 新型コロナウイルス感染症に関する最新動向
• 今後の区の対応
• ワクチン接種

　みなさん、こんにちは。墨田区長の山本亨です。
　国は東京都などを対象に、4月25日から5月11日の期間で、3回目の緊急事態宣言を発出する見込みです。
　これを受けて、今回私からは、新型コロナウイルス感染症に関する最新動向、今後の区の対応、ワクチン接種についてお知らせします。

　墨田区における感染状況ですが、4月15日に改定された新基準を用いると、7項目のうち重症者の病床使用率を除く6項目で「ステージ3」を上回っています。病床使用率、PCR検査の陽性率が上昇傾向です。
　新規陽性者の人数ですが、前回の緊急事態宣言が解除された3月21日から横ばいでしたが、今週は前の週と比べ1.8倍と増加しており、「第4波」といわれる感染の急速な拡大が危惧されます。
　各週の年齢別の感染者数ですが、緑の折れ線で示すように、3月から20代、30代の感染者が増えています。直近1週間で感染者の年齢層をみると感染者の半数以上を20代と30代が占めています。
　これを踏まえ、本日23日、対策本部会議を開催し、これまでに加え、繁華街の飲食店に対する重点監視指導の徹底など、「第4波」における対策の一層の強化について、私から指示しました。
　N501Yといわれる、感染力が強い変異株については、区の保健所で独自に検査できる体制を整えました。これに加え、区内に誘致した民間の検査会社にも今週から変異株の検査を担ってもらい、官民を挙げて変異株対策を強化しました。

　次に、無症状者に対するPCR検査の充実では、来週から区内の街頭で不特定多数を対象とした、感染拡大の予兆を探知するためのモニタリング検査を行います。
区における、医療提供体制の強化ですが、感染者が第3波の2倍でも対応できるよう整えています。
　感染の疑いがある患者の診療と検査を行う「発熱外来」は、昨年12月は53施設でしたが、現在65施設に増やしました。
　これによって、第3波では、検査の希望者が、1日あたり360件がピークでしたが、その2.5倍にあたる1日に930件まで検査できるようになりました。
　病床についても、昨年12月時点では111床でしたが、1.7倍の189床に増やしました。
　さらにコロナから回復した後も入院が必要な患者を受け入れる「回復期病床」として、新たに53床準備しました。
　区では、ゴールデンウイーク中も休まず、発熱外来を開設します。体調に変化がありましたら、墨田区休日応急診療所または区のホームページに掲載されている近くの発熱外来に相談してください。

　区の施設の開館状況ですが、緊急事態宣言の発出後も、保育園の休園や小中学校の一斉休校は行いません。
　また、4月25日以降のその他の施設の開館状況やイベントの実施状況については、今後の国や都の方針を踏まえて、最新の情報を区のホームページに随時掲載していきますので、ご確認ください。

　新型コロナウイルスワクチン接種についてですが、いよいよ、5月1日から65歳以上の方の予約を開始します。それに先立ち、墨田区医師会協力の下、集団接種会場でのシミュレーションを兼ねて、墨田区役所で医療従事者接種を行いました。実施後の反省会では、医師の皆さんをはじめ、様々な方からアドバイスをいただき、心から感謝申し上げます。その中で、区民の皆さんにもお願いしたいこととして、ワクチンは肩の上部に接種しますので、当日はすぐに袖を捲れる服装で会場へお越しいただきたいと思います。引き続き、医療従事者接種において受付方法等のシミュレーションを行い、円滑に案内できるよう準備を進めます。なお、新型コロナワクチン接種特集号を4月25日に発行し、全戸配布します。予約方法やワクチン接種ができる会場のほか、両国国技館でのワクチン接種などについてお知らせしますので、ぜひご確認をお願いします。

　変異株による感染の急拡大という、新たな難局を乗り越えるために、区民の皆さんと改めて危機感を共有し、一体となって感染拡大防止に向けて行動する必要があります。
　皆さんの行動が、大切な命を守ることにつながります。区としても、引き続き感染症対策に全力で取り組むとともに、ワクチンの円滑な接種に努めていきますので、ご理解・ご協力をお願いします。

新型コロナウイルス感染症に関する情報は、上記のページをご覧ください。

過去の墨田区長からのメッセージは、上記のページをご覧ください。