新型コロナウイルス感染症に関する墨田区長からのメッセージ（令和3年7月9日付け）

• 新型コロナウイルス感染症に関する最新動向
• ワクチン接種に関すること

　みなさん、こんにちは。墨田区長の山本亨です。
　7月12日から8月22日まで、東京都に緊急事態宣言が再発令されました。このことを踏まえ、本日、対策本部会議を開催し、今後の区の対策等について私から指示しました。
　区の施設の開館状況及びイベントの実施状況については、最新の状況を区のホームページに随時掲載していきますので、ご確認ください。
　まず、最初にワクチン詐欺への注意のお知らせです。本日、区内で「区から委託を受けた事業者」を名乗り、接種券の情報を聞き出そうとする不審な電話が相次いでいます。区がこのような電話をすることはありません。怪しいと思ったら、すぐに警察に通報してください。
　今回、私からは、新型コロナウィルス感染症に関する最新動向、ワクチン接種に関することについてお知らせします。

　はじめに墨田区における感染の広がりを表す指標ですが、7月8日現在、「療養者数」と「1週間の感染者数」が「ステージ4」となっています。「重症患者を含む病床使用率」は低い水準を維持しており、医療のひっ迫はみられません。

　次に、日別の新規感染者数のグラフについてです。
　墨田区では、新規感染者が増加しています。黒の折れ線グラフは「人口10万人あたり1週間の新規感染者数」です。先月6日から1週間に20％のスピードで感染者が増加し、ステージ4の基準を超えています。

　次に、年齢別、週ごとの感染者数の推移です。左の折れ線グラフにあるとおり、20代から50代の感染者が増加しており、直近の1週間では、その合計が8割を占めています。一方、高齢者の感染はワクチン接種の進行に伴って激減しています。

　感染者の感染場所をみてみると、家庭内感染が約半数を占めますが、次いで飲食店や会食による感染が最近増えています。これは、前回の緊急事態宣言が解除され、お酒を提供する飲食店を複数名で利用する方が増えたことなどの影響が考えられます。
　現在、国と連携したモニタリング検査を企業や団体に実施するほか、飲食店の見回りと感染対策の支援を強化しています。

　さらに、医療提供体制について強化します。
　医療のひっ迫を抑えるため、今月、区内のコロナ専用病床を189床から230床に拡充しました。
　また、自宅療養者の医学的管理も強化します。
　既に、パルスオキシメーターを約300台確保しており、必要な方に貸し出して健康観察を徹底します。
　また、医療機器メーカーと契約し、自宅療養中に呼吸が苦しくなった感染者に区が確保した酸素濃縮装置を素早く提供します。入院するまでの間、医師会のご協力の下、区の要請で医師が自宅を訪問し、在宅酸素などの医学的管理を24時間体制で行います。

　次に、新型コロナウィルスのワクチン接種についてお知らせします。
　7月8日時点で、ワクチン接種記録システムに入力した接種状況ですが、65歳以上の区民の方は、接種対象者61，034人のうち、1回目の接種を終えた方が49，199人（80．6％）、2回目の接種を終えた方が38，184人（62．6％）となっています。
　これらを含めた、16歳以上の、全接種対象者245，350人のうち、1回目を終えた方は、89，667人（36．5％）、2回目を終えた方は、42，627人（17．4％）となっています。
　多くの区民の方に接種をしていただくことで、集団免疫を獲得し、それが皆さんの安心につながり、感染を予防し、命を守ることにつながります。ぜひご協力をお願いします

　次に、ワクチンの接種計画についてお知らせします。
　ご覧のとおり、現在16歳以上の区民の方の予約が始まっており、来週13日（火）午前8時30分から、12歳から15歳までの予約を開始します。この年代の皆さんがスムーズにワクチンを接種できるよう、小児科のある医療機関と連携するほか、区が予約管理している病院の中で、12歳から15歳までを対象とした専用予約枠を設けるなど、体制を整えていきます。
　今後、スケジュールが変更になることもありますので、最新の情報はホームページなどでご確認ください。

　ワクチン接種の予約は、コールセンターまたはインターネットからお願いします。予約の空きなどが発生した場合には、墨田区の公式ツイッターでお知らせするほか、区の安全安心メール等でも発信しています。
　また、かかりつけ医やお近くのクリニック等に直接電話で予約することもできます。その際、1回目だけではなく、2回目の予約も忘れずに行ってください。詳しくは最新の「ワクチン接種特集号」をご確認ください。
　なお、予約システムで、集団接種会場等の予約をした後に、これとは別に、電話などで、大規模接種センター、クリニック、診療所などに予約をした際は、元の予約を、速やかに、取り消していただきますよう、お願いします。

　現在、ファイザー社製ワクチンの供給量が減少していることから、集団接種会場を集約し、効率的に接種を実施していきます。なお、武田/モデルナ社製ワクチンで区内の供給量は維持していますので、ご安心ください。
　ファイザー社製ワクチンの集団接種会場のみどりコミュニティーセンター、立花体育館、旧隅田小学校については、7月26日以降の1回目接種の新規受付を一旦休止しますのでご注意ください。
　なお、2回目接種分のワクチンは確保するほか、すでに予約を取っている区民の皆様の接種は予定通り行っていきますのでご安心ください。また、個別接種会場については、これまでと変わりありません。

　ファイザー社製と武田/モデルナ社製のワクチンの違いは、ご覧のとおりとなります。詳しくは、厚生労働省のホームページまたは、区の公式ＷＥＢサイト等でご確認ください。なお、どちらのワクチンも高い有効性があることを踏まえると、副反応の違い等にかかわらず、いずれかのワクチンを接種できるときに接種することが推奨されています。
　ワクチンを接種した後も、引き続き、ソーシャルディスタンスの確保、手洗いの励行(れいこう)、マスクの着用、密の回避など、感染拡大防止に向けてご協力をお願いします。

　区民の「命」を守り、一人一人の生活や経済活動・社会基盤をしっかり支えていけるよう、感染力が高まった変異ウイルスの広がりを抑え込みながら、スピード感をもって、かつ安全にワクチン接種を進めていくことで、一日も早く笑顔あふれるすみだの日常を取り戻せるように全力で取り組んでまいりますので、ご理解・ご協力をお願いします。

新型コロナウイルス感染症に関する情報は、上記のページをご覧ください。

過去の墨田区長からのメッセージは、上記のページをご覧ください。