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更新日:2024年12月26日
都立墨田川高校と連携した新たな取組みなど、郷土学習にも活用されています
区では、大正から昭和期に使われたなつかしい生活用具や、地域のなりわいを支えた仕事道具などおよそ 70 点が一堂に会し、多種多様な実物資料を通してくらしの移り変わりを紹介する学校連携展『すみだの昔のくらしと道具』を来年2月2日(日)まで開催しています。
すみだ郷土文化資料館では、平成 10 年の開館以来、郷土の歴史や文化に対する理解を育む取組みを進めており、小学3年生における学習内容とリンクした展示の他、出前授業や学校への教材の貸出などを行うだけでなく、昔の道具にさわったり、学芸員と対話形式でじっくりと道具を観察したりする特別プログラム『昔の道具ラボ』の実施など、工夫を凝らしたさまざまな事業を展開しています。
また、今年度は東京都立墨田川高等学校との博学連携プログラムを実施し、「学校連携」の幅を広げています。このプログラムは「昔の道具」のルーツを探るもので、いわば「高校生版“夏休み自由研究”」。道具の使い方に留まらず、そこに秘められた歴史や人の想いに触れるというテーマで実施しています。 「箱枕」をテーマに日本最古の枕にたどり着いた研究、ジュラルミン製の「パン焼き器」から深掘りして戦時中のくらしについた考えた研究など、今回の学校連携展では、一連の取り組みの経過と生徒 19名による多彩な研究成果をパネルとして制作・展示しており、来館者からも好評です。
さらに、同展では、生徒の作品を見た来館者に感想や当時の思い出を聞き、高校生たちに対するフィードバックを兼ねた「来館者参加型」の展示コーナーも設置しています。そこでは「子どもの頃、湯たんぽの湯でおねしょを誤魔化そうとしたが駄目だった」「かつおぶしを削るのは子どもの仕事で、学校から帰ったらよくやらされていた。今考えると贅沢だったのかも…」「子どもの頃に白金かいろでやけどをしてお腹がひりひりしたのを思い出した」などといった思い出が生き生きと語られ、昔の道具と当時のくらしを身近に感じることができます。
担当する学芸員は「すみだのくらしを物語る貴重な生活用具の数々と、人々のくらしを間近に感じていただける展示です。今年度は地域の高校生や大学生とのコラボ展示もあり、子どもさんはもちろん、大人の方まで世代を超えてお楽しみいただける内容になっています」と話します。
開館から 26 年を経て、すみだ郷土文化資料館の「学校連携」は小学校だけに留まらず高校や大学、そして地域の方々とつながりながら進化を続けています。今後の展開にもぜひご注目ください。
展示風景
墨田川高校とのコラボ展示
小学生による見学の様子
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