価格高騰重点支援給付金給付事業費など を盛り込んだ補正予算などを可決【令和5年12月11日】

　本会議終了日となる本日は、政府が検討する新たな物価高騰対策への対応等、早急に対応が必要な事業について、所要の経費の補正予算案を提案しました。
　主なものとして、国の令和 5 年度補正予算第 1 号の成立などを受け、迅速な対応ができるよう準備するための価格高騰重点支援給付金給付事業費 27 億 9,000 万円のほか、健康維持増進事業を安定的かつ円滑に実施するため、また公衆環境の維持を図るため、協力団体等に対して支援金を給付する公衆衛生協力団体等支援金給付事業費 5,970 万円などを含む、歳入歳出それぞれ 29 億 1,211 万 6 千円を追加計上した補正予算が、原案どおり可決されました。
　このほか、議員提出議案「固定資産税及び都市計画税の軽減措置の継続に関する意見書」を含む 2 件の意見書が全会一致で原案どおり可決されました。

　11 月議会終了にあたり山本 亨 墨田区長は、
　「今次議会は、11 月 27 日から本日まで 15 日間にわたり開会されました。冒頭の二日間、新型コロナウイルス感染症の罹患により、私は不在でしたが、議長をはじめ、議会のみなさまのご理解・ご協力により、円滑に議会を運営いただきました。改めまして、感謝を申し上げます。
　今次議会では、条例案 12 件、予算案 9 件、契約 2 件、その他 14 件を当初提案させていただきました。うち、予算案 5 件、条例案 8 件の早期議決、また、令和 4 年度各会計決算の認定をいただき、さらには本日、「価格高騰重点支援給付金給付事業費」等の予算案 1 件、人事案件 1 件及び契約 1 件 を追加提案させていただきました。
　議員の皆様には、連日、熱心かつ慎重にご審議いただき、いずれも適切なるご決定を賜り、誠にありがとうございました。
　本会議質問や各常任委員会の質疑の中で、皆様から頂戴した、様々なご意見や課題解決へのご提案を真摯に受け止め、今後の区政運営にしっかりと活かし、反映させていきます。
　さて、本年も残すところ 21 日となりました。この機会に今年一年 を振り返り、私の思いと御礼を申し上げたいと思います。
　今年は人口が28 万人を突破するとともに、新型コロナウイルス感染症の5 類感染症への移行に伴い、人流の回復や地域活動の再開が見られた一方、物価高騰により、区民生活や事業者を取り巻く厳しい状況が続く中、給食費の徴収免除など、様々な視点から緊急的な対策を含め、区として適時適切に支援を進めてきました。
　 4 月には区議会議員選挙及び区長選挙が行われ、墨田区議会が新たな議会構成によってスタートされました。私も引き続きご信任をいただき、これまでの経験を踏まえ初心を忘れることなく、墨田区政の更なる発展に向け、力を注いでいく決意を申し上げました。
　6 月には、すみだ北斎美術館の総入館者数が 100 万人を突破し、7 月には 4 年ぶりの隅田川花火大会が開催され、過去最多の 103 万人が訪れるなど、本区の文化・芸術に対する注目度の高さを実感しました。今後も伝統文化の発展や、更なる魅力的な観光につながる施策に取り組んでいきます。
　9 月には、関東大震災から 100 年を迎えました。この節目を捉え、すみだならではの“つながり”で“守る”ことをコンセプトに、防災、地域福祉、まちづくり、文化など様々な分野で「関東大震災 100 年プロジェクト」を展開してきました。首都直下地震が想定される中、今後とも、ハード・ソフトが一体となった防災・減災対策に取り組んでいきます。
　10 月には、錦糸町に産業共創施設「SUMIDA INNOVATION CORE」を開設しました。本施設を拠点として、スタートアップ企業や区内の学生起業家を支援し、ものづくり企業との交流・共創を生み出し、本区の産業集積のアップデートに取り組んでいきます。
　以上、主なものを申し述べましたが、議会の皆様からの要望も含めた真摯な議論を経て、ご理解、ご協力いただきながら 3 期目最初の重要な 1 年間の区政を進めることができました。改めて皆様に感謝申し上げます。
　区政には様々な課題がありますが、区議会の皆様、区民や事業者の皆様と共に、“すみだ”の未来につながる区政運営に取り組んでいきます。
　終わりに、皆様には、地域活動も再開される中で、年末・年始に掛けてご多忙を極められると思いますが、ご健康には十分留意の上、区民の皆様ともども、夢と希望に満ちた新しい年を迎えられるよう心からご祈念を申し上げまして、今定例議会の閉会に当たってのごあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。」と挨拶しました。