令和5年度墨田区中学生区議会を開会【令和5年12月21日】

20名の中学生議員が未来のすみだをより良いまちにする政策を提案

　区では、将来の墨田区を担う区内の中学生に、区議会を模擬体験してもらい、主権者としての意識や郷土への愛着･関心を深めてもらうことを目的として、平成 6 年度から「墨田区中学生区議会」を開催しています。この中学生区議会における提案をきっかけに実現した取組みもあるなど、若者の区政への参加を促進しています。昨日 12 月 20 日（水）に、墨田区議会本会議場（墨田区吾妻橋 1-23-20）にて、30 回目の開催となる「令和 5 年度 墨田区中学生区議会」を開会しました。
　開催にあたって、6 月に区立中学校 10 校の代表として各校 2 名、総勢 20 名の「中学生議員」を選出。各議員は、本番に先立って、校内で動画による事前研修を受講し、区の取組みや方針、議会制度について理解を深めるとともに、友人や家族に区に実現してほしいことなどを聞き取り、今回の政策提案に活かしています。
　今年の中学生区議会は、すみだのまちを盛り上げ、未来へ引き継ぐための「みんながいきいきと暮らせるまち すみだ」、「安全安心なまち すみだ」、「誰もが楽しめるまち すみだ」という 3 つのテーマについて、中学生ならではの感性で捉えた疑問や課題を質問し、山本区長らが答弁を行いました。
　午後 2 時、中学生議員たちは緊張した表情で本会議場に着席しました。区からは、山本区長、副区長、教育長、幹部職員らが出席。区議会からも、関係議員らが列席しました。今年の中学生区議会の議長を務める寺島中学校 2 年の大久保 美希（おおくぼ みき）議員が開会宣言したのち、中学生議員3 名による代表質問が行われました。
　障害に関する出前授業実施と、動画やポスターなどでの区民への理解促進についての提案（みんながいきいきと暮らせるまち すみだ）、区内放送や YouTube を活用した詐欺防止と中学生のパトロールへの参加についての提案（安全安心なまち すみだ）、区内産業の現場取材と、SNS を活用した若い世代への情報発信についての提案（誰もが楽しめるまち すみだ）を行いました。区長に対して堂々と質問する姿は、これからの墨田区を担う意気込みも感じられました。
　本会議の後には、上記 3 つのテーマに分かれて委員会を開会。区の幹部職員に対し、出席した 20名の中学生議員全員から、質問や提案などがありました。
　今回、議長を務めた大久保議員は、今回の中学生区議会への参加について「本会議場の椅子に座るのが憧れで、今回議長に選ばれて本当にうれしかった。緊張もせずに、スムーズに議事を進められてよかった。とてもいい経験になった。」と振り返りました。