10万羽の折り鶴アートが完成、お披露目に合わせてコンサートも開催【令和6年3月8日】

区民や来庁者の「平和への願い」が一羽一羽の折り鶴に込められています

　本日より、墨田区役所1階アトリウム（墨田区吾妻橋 1-23-20）にて、平和への願いを込めたイベント『28 万人の平和メッセージ』がスタートしました。会場の壁面いっぱいに作られた巨大な折り鶴のアート『平和のオブジェ』の展示と、区民や各界の著名人から寄せられた「平和への想い」が綴られたメッセージやイラストを展示する『平和メッセージ展』を行っています。本事業は平成4年（1992 年）から実施しており、今年で 33 回目を数えます。
　この度完成した『平和のオブジェ』は、区民や区役所を訪れた来庁者などの協力で折られたおよそ 10万羽の折り鶴を使用し、会場の壁面（高さ約 13.5ｍ×幅約 7.5ｍ）に「平和への願い」を表現したもので、毎年新たなデザインを製作しています。今年のタイトルは『La paix（ラ ペ）～平和～」。オブジェには、パリ 2024 大会をイメージした競技や、10 年以上本区と交流があるパリ市 7 区のエッフェル塔をはじめとしたパリの名所とともに、花火や平和の象徴である鳩がモチーフとして使われています。完成したオブジェは令和 7 年 3 月まで約1年間展示します。
　本日正午からは、平和祈念プログラムとして、オブジェのお披露目に合わせ、新日本フィルハーモニー交響楽団による『平和祈念コンサート』を開催しました。弦楽五重奏による 8 曲の演奏で、会場に集まった 200 人を超える観客に、平和への想いを届けました。
　『平和メッセージ展』では、全 1010 通（区内外の小学生 13 校 839 通、一般 124 通、著名人 44 通、すみだ親善大使 3 通）のメッセージを展示しています。「自分は平和以外を体験したことが無い。だから自分より小さな子供たちにもこの平和を体験してほしい」といった区内の小学生からのメッセージに加え、今年 1 月に発生した能登半島地震で被災した地域を想って書かれたメッセージも届いています。また、海老名香葉子さん、王貞治さん、五街道雲助さん、山田洋次さん、吉永小百合さんら各界を代表する著名人からのメッセージなど、それぞれの「平和への願い」が込められた葉書を展示しています。
　来場した方は「ボランティアとしてオブジェ製作に関わった。どの部分を作っているかも分からずに作業していたが、完成した作品を見て、感激した。」「素晴らしい演奏だった。戦争のない平和な世界になってほしいと改めて思う。」と話しました。ぜひ会場に足を運んで、改めて平和について考えてみませんか。