高齢者の自主グループの活動場所をマッチングする事業を開始【令和5年12月20日】

住み慣れた地域で長く健康に暮らせるように、「通いの場」の充実を図ります

　区では、地域の高齢者が健康体操、認知症予防等の介護予防を目的に自主グループを立ち上げることで、住み慣れた地域で健康で生き生きとした生活を送ることができるよう、地域における自主的な介護予防に資する活動組織の育成を図っています。活動組織の数は年々増えており、活動の更なる促進には、自宅から容易に通える場所で活動できることが重要であるため、更なるスペース確保が必要となっています。
　そこで、区では、スペースの提供に協力する民間事業者や任意団体、個人等を募集、登録し、活動場所に関する情報を集約、整理することで、高齢者の自主グループの活動場所として紹介するマッチング事業「墨田区通いの場の活動場所提供者登録及び団体利用促進事業」を 12 月から開始しました。
　提供場所については、おおむね 20 平米以上の活動場所が提供でき、おおむね月 2 回以上、1 回あたり 1 時間以上活動できることなどの要件を設けるとともに、利用する高齢者の自主グループについても、高齢者の介護予防や健康づくり、社会参加などを目的とする活動を自主的に実施すること、月に 1 回以上の活動を行うこと、原則 5 人以上在籍していることなどとしています。
　利用までの流れは、提供者から場所についての登録申込みを受けた後、区が現地調査などを行った上で、正式に登録、区ホームページ等で提供場所の周知などを行います。利用する高齢者の自主グループは、利用の希望を区に申し出て、区が提供者を紹介、その後提供者と利用団体が二者で協議の上、合意書を取り交わします。その後、双方で利用予定の確認をした上で、提供場所の利用を開始します。
　区の担当者は「屋内、屋外を問わず、スペースを提供いただける民間事業者等には、ぜひ登録をご検討いただきたいです。高齢者の自主グループと地域貢献を考える民間事業者とのマッチングを図り、高齢者の介護予防を目的とした活動がさらに盛んになることで、健康寿命の延伸や QOL（生活の質）の向上、ひいては介護給付費の低減や医療費の適正化など、社会課題の解決にもつながることを期待します。」と話します。